CFDに興味を持っても、
「何から始めればいいの?」
「どのCFD会社を選べばいい?」
「口座開設したあと、どうやって取引するの?」
と迷う方もいるでしょう。
CFDを始める基本的な流れは、取引の仕組みを理解し、取引したい銘柄とCFD会社を決め、口座開設・入金をして注文するというものです。
ただし、CFDはレバレッジを利用する取引です。口座を開設してすぐに大きな金額を取引するのではなく、損失リスクや必要証拠金について理解してから始めることが重要です。
この記事では、CFDを始めるまでの流れを、口座開設から入金、銘柄選び、注文、決済まで初心者向けにわかりやすく解説します。
CFDを始めるまでの流れ
CFDを始める基本的な流れは、次の7ステップです。
STEP1 CFDの仕組みとリスクを確認する
↓
STEP2 取引したいCFDの銘柄を決める
↓
STEP3 CFD会社を選ぶ
↓
STEP4 CFD口座を開設する
↓
STEP5 CFD口座へ資金を入金する
↓
STEP6 取引数量と損切り水準を決める
↓
STEP7 注文してCFD取引を始める
順番に確認していきましょう。
STEP1|CFDの仕組みとリスクを確認する
CFDは、対象となる資産そのものを購入するのではなく、取引を始めた価格と決済した価格の差によって損益が決まる差金決済取引です。
買い・売りのどちらからも取引できますが、予想と反対方向へ価格が動けば損失が発生します。
CFDは元本が保証された金融商品ではないため、基本的な仕組みとリスクを理解してから始めることが重要です。
参考記事:『CFDとは?仕組み・特徴を初心者向けにわかりやすく解説』
レバレッジと証拠金の仕組みを理解する
CFDでは、証拠金をもとにレバレッジ取引を行います。
大きなポジションを持つほど、相場が予想と反対方向へ動いた場合の損失も大きくなります。
また、含み損が増えると、CFD会社のルールに従ってロスカットされる場合があります。
「最大何倍まで取引できるか」だけではなく、自分の口座資金に対して無理のない取引数量を考えることが重要です。
参考記事:『CFDのレバレッジとは?倍率とリスクを解説』
参考記事:『CFDの証拠金・ロスカットとは?仕組みを解説』
STEP2|取引したいCFDの銘柄を決める
CFD会社を選ぶ前に、自分が何を取引したいのかを考えます。
取扱銘柄はCFD会社によって異なるため、先に取引対象を決めておくと会社を選びやすくなります。
株価指数CFD
株価指数CFDでは、
- 日経225
- NYダウ
- S&P500
- NASDAQ100
などの株価指数を取引できます。
日本や米国などの株価指数を取引したい場合の選択肢です。
株価指数CFDの仕組みや代表的な指数については、
参考記事:「株価指数CFDとは?仕組み・特徴・リスクを解説」
で詳しく解説しています。
商品CFD
商品CFDでは、
- 金
- 銀
- 原油
- 天然ガス
などの商品価格を取引できます。
商品によって価格が動く要因が異なるため、取引前に特徴を確認しましょう。
金や原油などの商品CFDの仕組みについては、
参考記事:「商品CFDとは?金・原油などを取引する仕組みを解説」
で詳しく解説しています。
金・銀・原油・天然ガス・銅・プラチナなど、商品CFDの中から取引する銘柄を比較したい方は、以下の記事も参考にしてください。
参考記事:「商品CFDの銘柄一覧|金・原油・銀・天然ガスなどを比較」
株式CFDなど
CFD会社によっては、日本株や米国株などの個別株を対象とした株式CFDも取り扱っています。
取扱銘柄数や最低取引数量などは会社によって異なるため、希望する銘柄を扱っているか確認しましょう。
STEP3|CFD会社を選ぶ
取引したい銘柄が決まったら、次はCFD会社を選びます。
CFD会社は知名度だけではなく、自分が取引したい銘柄や取引方法に合っているかを比較することが重要です。
取扱銘柄を確認する
まず、取引したい銘柄を扱っているか確認します。
例えば金CFDを取引したくても、その会社が金を取り扱っていなければ取引できません。
同じ株価指数CFDでも、取り扱っている海外指数などは会社によって異なります。
CFD会社ごとの株価指数・商品・株式CFDの取扱範囲を比較したい方は、以下の記事も参考にしてください。
参考記事:「CFD会社の取扱銘柄を比較|株価指数・商品・株式CFDのラインアップを確認」
最低取引数量・必要資金を確認する
CFD会社や銘柄によって最低取引数量は異なります。
最低取引数量が小さい商品では、比較的少ない金額から取引できる場合があります。
ただし、最低限必要な証拠金だけではなく、相場が予想と反対方向へ動いた場合の損失も考えて資金を準備することが重要です。
CFDを始めるための最低資金や、銘柄ごとの必要証拠金、余裕資金の考え方については、以下の記事で詳しく解説しています。
参考記事:「CFDはいくらから始められる?少額取引の最低資金・必要証拠金を初心者向けに解説」
スプレッド・手数料・調整額を確認する
CFDでは、買値と売値の差であるスプレッドが取引コストの一つです。
商品によっては取引手数料が発生するほか、ポジションを持ち越した場合などに金利に関連する調整額や価格調整額などが関係する場合があります。
一つの手数料だけではなく、実際に取引する商品の条件を確認しましょう。
参考記事:『CFDのスプレッド・手数料・取引コストを解説』
取引ツール・スマホアプリを確認する
CFD会社によって、取引ツールやスマホアプリの機能も異なります。
例えば、
- チャートの見やすさ
- 注文のしやすさ
- テクニカル指標
- ニュースや経済指標
- 保有ポジションの確認方法
などを比較するとよいでしょう。
スマートフォンを中心に利用する予定なら、アプリの使いやすさも確認しておきたいポイントです。
参考記事:「CFD取引ツールを比較|PC・Webのチャート・注文機能・使いやすさを解説」
参考記事:「CFDのスマホアプリを比較|初心者向けに機能・使いやすさ・選び方を解説」
CFD会社を比較して選ぶ
CFD会社を選ぶときは、
- 取扱銘柄
- 最低取引数量
- 必要証拠金
- スプレッド・手数料
- 各種調整額
- 取引時間
- 取引ツール
- スマホアプリ
などを総合的に比較します。
特定の一項目だけで決めるのではなく、自分が取引したい銘柄や取引スタイルに合う会社を選ぶことが重要です。
CFD会社ごとの取扱銘柄や取引条件を比較したい方は、
参考記事:「CFD会社を比較|初心者向けの選び方と取引条件を解説」
も参考にしてください。
金・銀・原油・天然ガス・銅・プラチナなどの商品CFDを中心に取引したい方は、商品CFDの取扱銘柄やコスト、特徴を比較した以下の記事も参考にしてください。
参考記事:「商品CFDにおすすめの証券会社を比較|取扱銘柄・コスト・特徴を解説」
参考記事:「DMM CFDとは?特徴・取扱銘柄・メリット・デメリットを解説」
参考記事:「トライオートCFDとは?特徴・自動売買の仕組み・メリット・デメリットを解説」
STEP4|CFD口座を開設する
利用するCFD会社を決めたら、口座開設を申し込みます。
具体的な手続きは会社によって異なりますが、オンラインで申し込みできるサービスもあります。
CFD口座開設に必要なものを準備する
口座開設では一般的に、
- 本人確認書類
- マイナンバー確認に必要な書類
- メールアドレス
- 金融機関口座などの情報
が必要になる場合があります。
必要書類や提出方法はCFD会社によって異なるため、申し込み前に確認しましょう。
申し込みフォームへ必要事項を入力する
口座開設フォームでは、
- 氏名
- 住所
- 生年月日
- 職業
- 投資経験
- 金融資産など
の情報を入力する場合があります。
入力内容に誤りがないか確認して申し込みます。
本人確認・審査を受ける
申し込み後は、本人確認やCFD会社による審査が行われます。
審査基準や口座開設までにかかる時間は会社によって異なり、申し込めば必ず口座を開設できるわけではありません。
口座開設完了後にログインする
口座開設が完了したら、取引画面やアプリへログインします。
取引を始める前に、注文画面やチャート、口座状況などの場所を確認しておくとよいでしょう。
STEP5|CFD口座へ資金を入金する
口座開設が完了したら、取引に使用する資金を入金します。
必要証拠金だけではなく余裕資金も考える
例えば必要証拠金が5万円だからといって、
「5万円だけ入金すれば十分」
とは限りません。
取引開始後に相場が予想と反対方向へ動くと含み損が発生し、証拠金維持率が低下する場合があります。
そのため、最低限必要な証拠金だけではなく、相場変動に備えた余裕資金も考えておくことが重要です。
入金方法を確認する
CFD会社によっては、
- インターネットバンキングなどを利用した即時入金
- 銀行振込
など複数の入金方法が用意されています。
手数料や口座への反映時間なども会社によって異なるため確認しましょう。
STEP6|取引数量と損切り水準を決める
資金を入金したら、すぐに注文するのではなく、どの程度の数量を取引するのか、どこで損切りするのかを考えます。
最大レバレッジから取引数量を決めない
CFDでは、利用できる最大レバレッジまで取引する必要はありません。
取引数量を考えるときは、
許容できる損失額を決める
↓
損切りまでの値幅を考える
↓
その範囲に収まる取引数量を決める
という考え方があります。
「いくらまで取引できるか」ではなく、「予想と反対方向へ動いた場合にいくら損失になるか」を基準に考えることが重要です。
損切りする価格をあらかじめ考える
損切り水準は、できるだけ注文前に考えておきましょう。
例えば、
「この価格を下回ったら買いの根拠がなくなる」
「1回の取引で許容できる損失額に達する」
など、自分なりの基準を決めます。
なお、逆指値などの損切り注文を設定していても、相場が急変した場合には指定した価格で必ず約定するとは限りません。
STEP7|注文してCFD取引を始める
取引数量や損切り水準を決めたら、実際に注文します。
注文画面はCFD会社によって異なりますが、基本的な流れは次のとおりです。
取引する銘柄を選択する
まず、日経225やS&P500、金、原油など、取引したい銘柄を選びます。
銘柄を間違えないように確認しましょう。
買い・売りを選ぶ
価格が上昇すると予想する場合は買い、下落すると予想する場合は売りを選びます。
基本的には、
上昇を予想 → 買い
下落を予想 → 売り
です。
予想と反対方向へ価格が動けば損失になります。
取引数量を入力する
事前に資金や許容損失額から決めた取引数量を入力します。
取引画面に表示される最大数量ではなく、自分の資金管理に合った数量にしましょう。
注文方法を選ぶ
CFDでは、サービスによって、
- 成行注文
- 指値注文
- 逆指値注文
などを利用できます。
利用できる注文方法や名称はCFD会社によって異なる場合があります。
注文内容を確認して発注する
注文を確定する前に、
- 銘柄
- 買い・売り
- 取引数量
- 注文方法
- 指定価格
などに間違いがないか確認します。
注文が成立するとポジションを保有することになります。
CFD取引を開始した後はどうする?
CFDは、注文が成立したら終わりではありません。
ポジションを保有している間も、価格や口座状況を確認しながら管理します。
ポジションと口座状況を確認する
取引開始後は、
- 現在価格
- 含み益・含み損
- 保有ポジション
- 証拠金維持率
- 口座の余力
などを確認します。
事前に決めた損切りや利益確定の基準がある場合は、相場の状況を確認しながら、自分の取引ルールに沿って判断しましょう。
決済して損益を確定する
保有しているポジションを決済すると、新規取引時と決済時の価格差などによって損益が確定します。
買いポジションでは、決済価格が新規取引時より高ければ利益、低ければ損失となるのが基本です。
売りポジションでは反対になります。
CFD初心者が始めるときの注意点
CFDを初めて取引する場合は、仕組みだけでなく、実際の銘柄選びや注文操作にも注意しましょう。
よく分からない銘柄を取引しない
CFDでは幅広い銘柄を取引できますが、値動きの特徴は商品によって異なります。
例えば金と原油では、価格に影響する要因も異なります。
「値動きが大きそうだから」といった理由だけで選ばず、その商品がどのような要因で動くのかを理解してから取引しましょう。
注文前に銘柄・数量・買い売りを確認する
CFDでは、銘柄や取引数量、買い・売りの選択を間違えると、意図していないポジションを持つことになります。
特に初めて利用する取引画面では、発注する前に、
- 取引する銘柄
- 買いか売りか
- 取引数量
- 注文方法
- 指定価格
などをもう一度確認しましょう。
CFDを始める前によくある質問
CFDはいくらから始められますか?
必要な資金は、取引する銘柄の価格、最低取引数量、証拠金率、CFD会社などによって異なります。
少額から取引できる商品もありますが、最低必要証拠金=余裕を持って取引できる資金ではありません。
相場変動に備えた資金も考えておきましょう。
CFD初心者は何を取引すればよいですか?
初心者向けの銘柄を一律に決めることはできません。
株価指数、金、原油など、それぞれ値動きの特徴が異なります。
自分が値動きの要因を理解しやすい商品を調べ、取引条件やリスクを確認したうえで検討するとよいでしょう。
CFDとFXではどちらから始めるべきですか?
何を取引したいかによって異なります。
米ドル/円やユーロ/米ドルなどの通貨を取引したい場合はFXが選択肢になります。
一方、日経225やS&P500、金、原油などを取引したい場合はCFDが選択肢になります。
どちらもレバレッジを利用する取引なので、仕組みとリスクを理解してから始めましょう。
参考記事:『CFDとFXの違いとは?仕組み・レバレッジ・取引対象を比較』
CFD口座を開設するだけで費用はかかりますか?
口座開設や口座維持にかかる費用はCFD会社によって異なります。
無料としているサービスもありますが、実際の取引ではスプレッドや手数料、各種調整額が関係する場合があります。
利用するCFD会社の最新の条件を確認しましょう。
CFDはスマホだけでも取引できますか?
スマートフォン向けの取引アプリを提供しているCFD会社もあります。
銘柄検索、チャート確認、注文、ポジション管理などをスマートフォンで行えるサービスもありますが、利用できる機能は会社によって異なります。
スマートフォンを中心に取引する予定なら、口座開設前にアプリの機能も確認するとよいでしょう。
まとめ|CFDは口座開設から取引開始までの流れを理解して始めよう
CFDを始める基本的な流れは、
CFDの仕組みとリスクを理解する
↓
取引したい銘柄を決める
↓
CFD会社を比較する
↓
CFD口座を開設する
↓
資金を入金する
↓
取引数量と損切り水準を決める
↓
買い・売りを選んで注文する
という形です。
CFDでは、口座を開設して取引できる状態になったあとも、ポジションサイズや証拠金、損切りなどを管理する必要があります。
特に、最大レバレッジを基準に取引数量を決めるのではなく、許容できる損失額から取引数量を考えることが重要です。
まずは取引したい銘柄を決め、CFD会社の取扱銘柄・最低取引数量・コスト・取引ツールなどを比較したうえで、自分の資金に合った範囲からCFD取引を始めましょう。

