CFD会社を選ぶとき、
「スプレッドが狭い会社はどこ?」
「日経225や金、原油ではどのくらい違う?」
「スプレッドが一番狭い会社を選べばいいの?」
と疑問に思う方もいるでしょう。
CFDでは、買値と売値の差であるスプレッドが取引コストの一つになります。
ただし、CFDのスプレッドは会社や銘柄によって異なり、市場状況によって変動する場合もあります。
さらに、取引単位や最低取引数量なども異なるため、表示されているスプレッドの数字だけでは実際のコストを単純比較できません。
この記事では、日経225・NASDAQ100・S&P500・金・原油などの主要CFDについて、各社のスプレッド情報の確認方法や、実際の取引コストを比較するときのポイントを解説します。
CFD会社のスプレッドを比較するときのポイント
CFD会社のスプレッドを比較するときは、数字の大小だけでなく、どのような条件で表示・公表されている数値なのかも確認することが重要です。
CFDのスプレッドは会社・銘柄によって異なる
CFDでは、同じ日経225や金を取引する場合でも、会社によって提示されるスプレッドが異なる場合があります。
また、
- 日経225
- NASDAQ100
- S&P500
- NYダウ
- 金
- 原油
など、取引する銘柄によってもスプレッドの水準や単位は異なります。
スプレッドは変動する場合がある
CFDのスプレッドは、常に同じとは限りません。
例えば、
- 重要な経済指標の発表前後
- 中央銀行の金融政策発表
- 相場が急変しているとき
- 市場の流動性が低下している時間帯
などでは、通常よりスプレッドが広がる場合があります。
DMM CFDも、相場急変時や流動性が低下している場合、経済指標の発表前後などにはスプレッドが拡大する場合があると案内しています。GMOクリック証券では、月ごとの最小スプレッドや平均スプレッド、提示率などの実績を公表しています。
スプレッドの数字だけで判断しない
例えば、
A社:スプレッド1
B社:スプレッド2
だったとしても、A社の方が実際の負担額まで必ず小さいとは限りません。
CFDでは、
- 取引単位
- 最低取引数量
- 1ポイントあたりの損益額
- 表示通貨
- 商品仕様
などが異なる場合があるからです。
そのため、できるだけ同じ銘柄を同程度の取引数量で取引した場合に、どの程度のコストになるのかを確認することが重要です。
スプレッドそのものの仕組みについては、以下の記事で詳しく解説しています。
参考記事:「CFDのスプレッド・手数料・取引コストを解説」
CFD会社によってスプレッド情報の確認方法が異なる
CFD会社によって、スプレッド情報の表示・公表方法にも違いがあります。
| CFD会社 | スプレッド情報の主な確認方法 |
|---|---|
| GMOクリック証券 | 過去の最小・平均スプレッド実績や提示率を公式サイトで確認 |
| DMM CFD | マーケット情報・取引画面でBid・Askとスプレッドを確認 |
| IG証券 | 銘柄詳細や取引システムで確認 |
| Plus500証券 | 銘柄ページ・取引プラットフォームで確認 |
GMOクリック証券は月ごとの配信実績を公表しています。DMM CFDはマーケット情報で各銘柄のBid・Askとスプレッドを表示しており、IG証券では銘柄によって取引システムなどでスプレッドを確認する形になっています。
このように、過去の平均実績と、ある時点の提示値は同じ条件の数字ではありません。
異なる方法で公表されたスプレッドをそのまま横並びにして、「最も狭い会社」と判断しないようにしましょう。
各社の取扱銘柄や取引条件など、CFDサービス全体の特徴については以下の記事で詳しく解説しています。
参考記事:「DMM CFDとは?特徴・取扱銘柄・メリット・デメリットを解説」
参考記事:「GMOクリック証券CFDとは?特徴・取扱銘柄・メリット・デメリットを解説」
参考記事:「IG証券CFDとは?特徴・取扱銘柄・メリット・デメリットを解説」
参考記事:「Plus500 CFDとは?特徴・取扱銘柄・メリット・デメリットを解説」
公開されているスプレッド情報の例
参考として、公式サイトで確認できるスプレッド情報の一例を見てみましょう。
GMOクリック証券が公表した2026年7月の平均スプレッド実績は、次のとおりです。
| 銘柄 | 2026年7月の平均スプレッド実績 |
|---|---|
| 日本225 | 7.26 JPY |
| 米国NQ100ミニ | 1.8 USD |
| 米国S500 | 0.455 USD |
| WTI原油 | 0.0301 USD |
GMOクリック証券では平均値だけでなく最小スプレッド実績や提示率も公表しているため、最低値だけではなく、実際の配信状況を確認できます。
一方、Plus500証券の銘柄ページでは、確認時点の例としてJapan 225が11、Nasdaq 100が1.8、S&P 500が0.7、金が0.72、原油が0.06と表示されています。各銘柄ページでは最新レートについて取引プラットフォーム等で確認するよう案内されているため、取引時には最新情報を確認する必要があります。
※GMOクリック証券の数値は2026年7月の平均スプレッド実績、Plus500証券は銘柄ページで確認できる掲載値です。公表方法・確認時点・商品仕様が異なるため、両社の数値を単純比較したランキングではありません。
CFDのスプレッドは実際のコストに換算して比較する
CFDのスプレッドを見るときは、表示された数字だけでなく、実際の取引数量を考える必要があります。
同じスプレッドでも実際の負担額は異なる
例えば、同じ1ポイントのスプレッドでも、
1ポイント動くと100円の損益になる商品
と、
1ポイント動くと1,000円の損益になる商品
では、金額に換算した影響が異なります。
そのため、
スプレッドが小さい=実際の取引コストも必ず小さい
とは限りません。
取引単位・最低取引数量を確認する
実際のコストを比較するときは、
- 最低取引数量
- 1Lotあたりの取引単位
- 1ポイントあたりの損益額
なども確認しましょう。
例えばDMM CFDでは、スプレッド7円の例について1Lotが10単位の場合、売買価格差による取引開始時の評価損益が70円になる例を公式サイトで示しています。つまり、スプレッドそのものだけでなく、取引単位を掛け合わせて金額を見る必要があるということです。
少額からCFDを取引したい場合は、スプレッドだけでなく最低取引数量や必要証拠金も確認しましょう。
参考記事:「CFDはいくらから始められる?少額取引の最低資金・必要証拠金を初心者向けに解説」
銘柄別にスプレッドを比較するときの注意点
CFD会社を比較するときは、できるだけ同じ銘柄・同じような取引条件で確認することが基本です。
日経225・NASDAQ100・S&P500・NYダウ
株価指数CFDでは、同じ指数を対象としていても、
- 参照する原資産
- 取引単位
- 最低取引数量
- 1ポイントあたりの損益額
- 取引時間
などが会社によって異なる場合があります。
そのため、日経225 CFDを比較するなら、各社の日経225 CFDについて取引条件を確認することが基本です。
NASDAQ100とS&P500のように異なる指数のスプレッドを数字だけで比べても、どちらが低コストかを単純には判断できません。
金・原油などの商品CFD
商品CFDでも商品仕様を確認する必要があります。
金CFDにはスポット金を対象とする商品などがあり、原油CFDにはWTI原油やブレント原油などがあります。
IG証券でも商品CFDとしてスポット金やWTI原油、北海原油などを取り扱っており、銘柄によって商品仕様が異なります。
金CFDを扱う会社を詳しく比較したい方は、以下の記事も参考にしてください。
参考記事:「金CFDにおすすめの証券会社を比較|取引条件・コスト・特徴を解説」
原油CFDについてはこちらで比較しています。
参考記事:「原油CFDにおすすめの証券会社を比較|取引条件・コスト・特徴を解説」
金・銀・原油・天然ガスなどの商品CFD全体から会社を比較したい方は、以下の記事も参考にしてください。
参考記事:「商品CFDにおすすめの証券会社を比較|取扱銘柄・コスト・特徴を解説」
CFDの取引コストはスプレッドだけではない
CFDでは、商品によって取引手数料や保有中の金利に関連する調整額、価格調整額、権利調整額などが関係する場合があります。
例えばIG証券では、商品CFDは取引手数料無料ですがスプレッドが発生し、期限のない商品CFDを翌日以降へ持ち越した場合にはファンディングコストが発生します。
そのため、特に数日以上ポジションを保有する場合は、スプレッドだけを見て総コストを判断しないことが重要です。
各種コストや調整額の仕組みについては、以下の記事で詳しく解説しています。
参考記事:「CFDのスプレッド・手数料・取引コストを解説」
CFD会社はスプレッド以外の条件も含めて比較する
スプレッドは重要な比較項目ですが、自分の取引方法によって確認したい条件は変わります。
短期売買ではスプレッドを確認する
短期間に何度も売買する場合は、取引するたびにスプレッドの影響を受けます。
取引回数が多くなるほどスプレッドの差が積み重なる可能性があるため、短期売買では自分が取引する銘柄のスプレッドを確認しておきましょう。
長く保有する場合は調整額も確認する
数日から数週間以上ポジションを保有する場合は、売買時のスプレッドだけでなく、保有中の調整額も重要になります。
保有期間全体でどのようなコストが関係するのかを確認しましょう。
少額取引では最低取引数量も確認する
少額でCFDを始めたい場合は、最低取引数量も重要です。
スプレッドが狭くても最低取引数量が大きければ、自分の口座資金に対して大きなポジションになる場合があります。
取扱銘柄・取引時間・ツールも確認する
CFD会社を選ぶときは、
- 取引したい銘柄があるか
- 自分が取引したい時間帯に利用できるか
- 最低取引数量はどのくらいか
- PC・スマホで使いやすいか
- 注文機能が自分の取引方法に合っているか
なども確認しましょう。
スプレッドがわずかに狭いという理由だけで、自分の取引目的に合わないCFD会社を選ぶ必要はありません。
CFD会社を総合的に比較したい方は、以下の記事も参考にしてください。
参考記事:「CFD会社を比較|初心者向けの選び方と取引条件を解説」
CFDのスプレッド比較についてよくある質問
CFDのスプレッドが一番狭い会社はどこですか?
一律には決められません。
CFD会社によって取扱銘柄や商品仕様が異なるほか、スプレッドが市場状況によって変動する場合があります。
また、過去の平均値を公表している会社と、その時点の提示値を表示している会社では、数値の意味も異なります。
できるだけ同じ銘柄・同じ条件で、実際に取引する数量を想定して比較しましょう。
CFDのスプレッドは固定ですか?
必ずしも固定ではありません。
市場の流動性や相場状況、重要な経済イベントなどによってスプレッドが変動する場合があります。
取引するときは、その時点で提示されているBid・Askやスプレッドを確認することが重要です。
スプレッドが狭いCFD会社を選べばよいですか?
スプレッドだけで決める必要はありません。
CFD会社を比較するときは、
- 最低取引数量
- 取引手数料
- 各種調整額
- 取扱銘柄
- 取引時間
- 取引ツール
なども確認しましょう。
自分が実際に取引する銘柄や取引スタイルに合っているかを総合的に判断することが重要です。
まとめ|CFD会社のスプレッドは実際の取引条件で比較しよう
CFD会社を比較するとき、スプレッドは重要な取引条件の一つです。
ただし、
「スプレッドの数字が最も小さい会社=必ず最も低コスト」
とは限りません。
CFDでは、
- スプレッド
- 取引単位
- 最低取引数量
- 取引手数料
- 各種調整額
- 取引時間
などが会社や銘柄によって異なります。
さらに、過去の平均実績、最低値、現在の提示値など、会社によってスプレッド情報の公表方法にも違いがあります。
そのため、単純な数値ランキングではなく、
同じ銘柄 × 実際の取引数量 × スプレッド × その他のコスト
という条件で比較することが重要です。
短期売買ではスプレッド、長く保有する場合は各種調整額、少額取引では最低取引数量など、自分の取引方法に関係する条件まで確認したうえでCFD会社を比較しましょう。

