楽天証券では、FXの通貨ペアを対象としたバイナリーオプション「らくオプ」を提供しています。
らくオプは、判定時刻の為替レートが設定された権利行使価格より上になるか、下になるかを予測するラダーオプションです。
5通貨ペアに対応し、1日10回、1回号2時間で取引できます。1枚1,000円未満から購入でき、条件を満たした場合のペイアウトは1枚1,000円です。さらに、購入代金に楽天ポイントを利用できることも特徴です。
この記事では、楽天証券「らくオプ」の取引ルール、購入価格、判定時刻、楽天ポイント、還元率、メリット・注意点などを初心者向けに解説します。
※商品内容や取引条件は変更される場合があります。実際に取引するときは楽天証券の最新公式情報を確認してください。
楽天証券のバイナリーオプション「らくオプ」とは?
らくオプは、楽天証券が提供する店頭通貨バイナリーオプションです。
現在提供されているのは**ラダーオプション(ヨーロピアンタイプ)**で、判定時刻の為替レートが選択した権利行使価格より上になるか、下になるかを予測します。判定時刻まで保有したオプションは、その時点で自動的に権利行使の判定が行われます。
たとえば米ドル/円で「判定時刻に目標レートより円安になる」と予測した場合、その条件に対応するオプションを購入します。
条件を満たせば1枚1,000円のペイアウトを受け取り、条件を満たさず途中売却もしていなければ、購入金額が損失となります。
ラダーオプションの仕組みやレンジオプションとの違いについては、
「バイナリーオプションのラダー・レンジとは?」で詳しく解説しています。
楽天証券「らくオプ」の基本スペック
主な取引条件は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| サービス名 | らくオプ |
| 取引対象 | FX通貨ペア |
| オプションタイプ | ラダー |
| 取扱通貨ペア | 5通貨ペア |
| 取引単位 | 1枚 |
| 最大購入価格 | 999円/1枚 |
| ペイアウト | 1,000円/1枚 |
| 回号 | 1日10回 |
| 1回号 | 2時間 |
| 途中売却 | 可能 |
| 取引手数料 | 無料 |
| 楽天ポイント | 利用可能 |
| デモ取引 | あり |
楽天証券では1枚あたりの最大購入価格を999円、ペイアウトを1枚1,000円固定としています。取引手数料も無料です。
取扱通貨ペアは5種類
らくオプでは、次の5通貨ペアを取引できます。
- 米ドル/円
- ユーロ/円
- ポンド/円
- 豪ドル/円
- ユーロ/米ドル
主要な円絡み通貨に加えて、ユーロ/米ドルにも対応しています。
取引手数料は無料
らくオプの取引手数料と取引口座管理費は無料です。
ただし、購入価格と売却価格には差(スプレッド)があり、売却時に損失が発生する場合があります。
そのため、
取引手数料無料=取引コストがまったくない
という意味ではありません。
「らくオプ」の取引時間・判定時刻
らくオプは、1日10回・1回号2時間です。
標準時間の取引スケジュールは次のようになっています。
| 回号 | 取引可能時間 | 判定時刻 |
|---|---|---|
| 第1回 | 9:20~11:18 | 11:20 |
| 第2回 | 11:20~13:18 | 13:20 |
| 第3回 | 13:20~15:18 | 15:20 |
| 第4回 | 15:20~17:18 | 17:20 |
| 第5回 | 17:20~19:18 | 19:20 |
| 第6回 | 19:20~21:18 | 21:20 |
| 第7回 | 21:20~23:18 | 23:20 |
| 第8回 | 23:20~翌1:18 | 翌1:20 |
| 第9回 | 翌1:20~翌3:18 | 翌3:20 |
| 第10回 | 翌3:20~翌5:18 | 翌5:20 |
米国サマータイム期間(原則3月第2日曜日から11月第1日曜日まで)は、すべての時刻が1時間繰り上がります。
たとえば第1回なら、8:20開始、10:18取引終了、10:20判定です。
判定時刻の2分前に取引が終了する
標準時間の第1回は11:20判定ですが、取引可能時間は11:18までです。
つまり、
判定時刻=注文できる最終時刻
ではありません。
クリスマスや年末年始、重要経済指標の発表などによって、回号の開催回数が変更される場合もあります。
楽天証券を含む国内6社の回号数や判定時刻、購入終了時刻については、
「バイナリーオプションの取引時間・判定時刻」で比較しています。
「らくオプ」の購入価格と損益の仕組み
らくオプは1枚1,000円未満で購入でき、最大購入価格は999円です。
条件を満たした場合のペイアウトは1枚1,000円固定です。
購入価格によって利益額が変わる
たとえば600円で1枚購入し、予測どおりになった場合は、
1,000円-600円=400円
が利益となります。
同じ1,000円のペイアウトでも、
| 購入価格 | 条件成立時の利益 |
|---|---|
| 300円 | 700円 |
| 500円 | 500円 |
| 800円 | 200円 |
のように利益額が変わります。
つまり、
ペイアウト1,000円=利益1,000円
ではありません。
また、購入価格は原資産価格、権利行使価格、ボラティリティ、残存期間などをもとに算出されるため、安いオプションほど有利というわけでもありません。
購入価格が変動する仕組みや売却価格との違いについては、
「バイナリーオプションの購入価格・スプレッドとは?」で詳しく解説しています。
最大損失は購入金額
途中売却をせず判定時刻まで保有し、予測が外れて権利が消滅した場合は、購入金額を失います。
たとえば600円で購入した場合、最大損失は600円です。
楽天証券も、予測が外れた場合には支払ったオプション購入金額を全額失う可能性があると説明しています。
ただし、1回の損失額が限定されていても、取引を繰り返せば累計損失が大きくなる可能性があります。
楽天ポイントで「らくオプ」を取引できる
楽天証券「らくオプ」の大きな特徴が、楽天ポイントを購入代金に利用できることです。
楽天ポイントは1ポイントから利用できる
らくオプでは、購入金額の一部または全部に楽天ポイントを利用できます。
楽天ポイントは、
1ポイント=1円
から利用でき、ポイントだけでオプションを購入することも可能です。
保有ポイントだけでは購入金額に足りない場合は、利用可能なポイントを使い、残りを現金で支払います。
なお、期間限定ポイントは利用できません。また、バイナリーオプションのポイント投資はSPU判定の対象外です。
ポイントを使っても取引リスクは変わらない
楽天ポイントを利用できることは特徴ですが、
ポイントで購入する=損失リスクがなくなる
という意味ではありません。
ポイントを使った場合でも、バイナリーオプションそのものの損益構造は変わりません。
「現金ではないから」と取引回数を増やすのではなく、ポイントを利用するときも購入価格やリスクを確認することが大切です。
「らくオプ」は途中売却できる
らくオプでは、購入したオプションを判定時刻まで必ず保有する必要はありません。
取引可能時間内であれば、購入したオプションを途中売却できます。新規取引として売りから始めることはできず、新規購入したオプションを売却する仕組みです。
たとえば購入後に相場が予測方向へ動いた場合、判定時刻まで待たずに売却して損益を確定することができます。
反対に、予測と逆方向へ動いた場合に途中売却するという判断もできます。
ただし、購入価格と売却価格には差があり、価格自体も変動します。
そのため、
途中売却すれば必ず損失を小さくできる
という意味ではありません。
途中売却による利益確定や損失軽減、売却価格の考え方については、
「バイナリーオプションの途中売却とは?」
で詳しく解説しています。
楽天証券「らくオプ」の還元率・損失発生口座割合
楽天証券では、らくオプについて毎月、
- 支払総額に対する受取総額の割合
- 取引口座に対する損失発生口座の割合
を公表しています。
2026年7月の還元率は96.00%
2026年7月の月次取引実績は、
- 総支払割合(還元率):96.00%
- 損失発生口座割合:79.63%
でした。
楽天証券では、
支払総額
=顧客の購入金額の合計
受取総額
=ペイアウト代金や売却代金など顧客への支払総額
損失発生口座
=月中の通算損益がマイナスとなった口座
としています。
本記事では「支払総額に対する受取総額の割合」を分かりやすく還元率と表記しています。
還元率だけで勝ちやすさは判断できない
還元率96.00%とは、
「96%の確率で勝てる」
という意味ではありません。
顧客全体の支払総額に対して、受取総額がどの程度だったかを示した過去の月次データです。
同じ2026年7月の損失発生口座割合は79.63%だったため、還元率だけを見て、
「楽天証券なら勝ちやすい」
と判断することはできません。
楽天証券では、過去の還元率・損失発生口座割合も公式に公開しています。
楽天証券を含む国内6社の最新月・6か月・12か月の還元率や損失発生口座割合については、
「国内バイナリーオプション6社の還元率比較」
でまとめています。
楽天証券「らくオプ」のメリット
1,000円未満からラダー取引を利用できる
らくオプは1枚1,000円未満から取引でき、楽天ポイントにも対応しています。
少額から利用できることは特徴ですが、少額であることと利益を出しやすいことは別です。
購入価格や1回あたりの損失額を確認し、取引回数を増やしすぎないことも重要です。
楽天証券「らくオプ」のデメリット・注意点
取扱通貨ペアは5種類
らくオプは主要5通貨ペアに対応しています。
主要な通貨ペアはそろっていますが、より多くの通貨ペアから選びたい場合には、他社サービスも比較候補になります。
レンジオプションには対応していない
現在のらくオプはラダーオプションです。
一定の価格帯に収まるかどうかを予測するレンジオプションを利用したい場合は、対応している別のサービスも比較するとよいでしょう。
購入価格によって必要な勝率が変わる
ペイアウトが1,000円固定でも、購入価格が高くなるほど条件成立時の利益額は小さくなり、損益分岐に必要な勝率も高くなります。
そのため、
何回予測が当たったか
だけではなく、
いくらで購入したか
まで含めて損益を見ることが重要です。
購入価格から損益分岐となる勝率を計算する方法については、
「バイナリーオプションの勝率・損益分岐点とは?」
で詳しく解説しています。
取引を繰り返すと累計損失が大きくなる可能性がある
1回の最大損失が購入金額に限定されていても、複数回取引すれば損失が積み重なる可能性があります。
楽天ポイントを利用した場合でも、取引リスクそのものがなくなるわけではありません。
1日10回の回号が設定されていても、すべての回号で取引する必要はありません。
楽天証券「らくオプ」の無料デモを試す
楽天証券では「らくオプ」の無料デモを提供しています。
楽天証券の口座を持っていなくても、事前登録なし・無料で利用できます。
デモ環境はライブ口座と同じ、
- 5通貨ペア
- 1日10回
- 1回号2時間
に対応し、デモ資金は100万円です。デモ資金は毎週末にリセットされます。
本番取引の前に、
- 権利行使価格の選び方
- 購入価格の変化
- 判定時刻
- 途中売却
- 取引画面の操作
などを確認しておくと、商品の仕組みを理解しやすくなります。
楽天証券を含む国内6社のデモ対応については、
「バイナリーオプションのデモ取引」
で比較しています。
楽天証券で「らくオプ」を始めるには?
FX口座・バイナリーオプション口座を申し込む
らくオプを取引するには、楽天証券のFX口座とバイナリーオプション口座が必要です。
FX口座を持っている場合はバイナリーオプション口座を申し込み、FX口座を持っていない場合はFX口座の開設から進みます。楽天証券の公式案内でも、取引開始までに口座開設、知識確認テスト、入金などの手続きが案内されています。
知識確認テストに合格する
バイナリーオプション口座の開設後は、取引画面内の知識確認テストに合格する必要があります。
その後、必要な資金を用意すれば取引を開始できます。
実際に申し込むときは、最新の口座開設条件や取引説明書を確認してください。
会社選びから口座開設、入金、購入、判定までの基本的な流れについては、
「バイナリーオプションの始め方・やり方」
で解説しています。
楽天証券「らくオプ」はどんな人が比較候補?
らくオプは、楽天ポイントを活用したい人や、主要5通貨ペアでラダーオプションを利用したい人、無料デモで操作を確認してから取引したい人の比較候補になります。
特に、楽天ポイントを購入代金の一部または全部に利用できる点は、らくオプの分かりやすい特徴です。
一方、レンジオプションや、より多くの通貨ペアを利用したい場合には、
「国内バイナリーオプション会社6社の比較」
で他社の取引条件も確認するとよいでしょう。
まとめ
楽天証券の「らくオプ」は、FXの5通貨ペアを対象としたラダー型のバイナリーオプションです。
主な特徴は、
- 5通貨ペア
- ラダーオプション
- 1日10回
- 1回号2時間
- 1枚1,000円未満
- ペイアウト1枚1,000円
- 楽天ポイントを1ポイントから利用可能
- 途中売却可能
- 事前登録不要の無料デモあり
となっています。
2026年7月の月次実績では、**還元率96.00%、損失発生口座割合79.63%**でした。
ただし、還元率は過去の顧客全体への支払状況を示す数字であり、自分自身の将来の勝率を表すものではありません。また、楽天ポイントを利用する場合でも取引リスクは変わりません。
購入価格・判定時刻・途中売却・還元率なども合わせて確認し、自分の取引条件に合っているかを比較することが重要です。

