バイナリーオプションには、判定方法の違いによっていくつかの商品タイプがあります。
代表的なのが、
ラダーオプション
レンジオプション
です。
ラダーオプションは、判定時刻の価格がある基準価格より上か下かを予測します。
一方、レンジオプションは、判定時刻の価格が指定された価格帯の中に入るか、外に出るかを予測する仕組みです。
この記事では、ラダーオプションとレンジオプションの仕組みや違い、購入価格の考え方、取引するときの注意点を初心者向けに解説します。
ラダーオプションとは?
ラダーオプションは、国内バイナリーオプションで広く採用されている方式です。
「ラダー(ladder)」には「はしご」という意味があり、複数の権利行使価格が段階的に並ぶことから、このように呼ばれます。
権利行使価格より上か下かを予測する
ラダーオプションでは、あらかじめ設定された権利行使価格を基準として、判定時刻の価格が上になるか下になるかを予測します。
たとえば、ドル円の権利行使価格が160円の場合、
「判定時刻のドル円が160円より上になる」
という条件のオプションを購入するとします。
判定時刻に条件を満たしていればペイアウトを受け取り、満たしていなければ購入金額を失うというのが、購入型ラダーの基本的な仕組みです。
複数の権利行使価格から選ぶ
ラダーオプションでは、1つの回号に複数の権利行使価格が設定されていることがあります。
たとえば、
- 159.50円
- 159.75円
- 160.00円
- 160.25円
- 160.50円
といったように、価格が段階的に並びます。
現在の為替レートとの位置関係によって条件成立の可能性が変わるため、同じ「上昇」を予想する場合でも、どの権利行使価格を選ぶかによってオプション価格は異なります。
条件が成立するとペイアウトを受け取る
購入型ラダーでは、判定時刻に購入したオプションの条件が成立すると、あらかじめ定められたペイアウトを受け取ります。
一方、条件が成立しなければ、満期まで保有した場合は購入金額が損失となる商品が一般的です。
そのためラダーは、単に上昇・下落の方向だけを予測するのではなく、どの権利行使価格を選び、判定時刻にその条件を満たすかを見る取引です。
レンジオプションとは?
レンジオプションは、判定時刻の価格が一定の範囲内に入るか、範囲外になるかを予測するタイプです。
ラダーのように1つの基準価格だけを見るのではなく、上限と下限の2つの価格を使います。
判定価格が一定の価格帯に入るかを予測する
たとえば、ドル円について、
159.50円~160.50円
というレンジが設定されているとします。
判定時刻のドル円がこの価格帯の中に入っているか、それとも外側に出ているかによって判定されます。
そのため、レンジオプションでは単純な上昇・下落方向だけでなく、どの程度価格が動くかも重要になります。
レンジインとは?
レンジインは、判定時刻の価格が指定されたレンジの内側に入ることを予測する取引です。
たとえば、
159.50円~160.50円
が指定されている場合、判定価格が160.00円ならレンジ内です。
一方、159.00円や161.00円など、指定された価格帯の外側で判定されれば条件は成立しません。
レンジアウトとは?
レンジアウトは、判定時刻の価格が指定されたレンジの外側になることを予測するタイプです。
同じ159.50円~160.50円のレンジであれば、判定価格が159.00円や161.00円になった場合に条件成立となるイメージです。
レンジイン・レンジアウトの提供方法や判定条件は商品によって異なるため、実際の商品仕様を確認する必要があります。
レンジイン・レンジアウトの判定条件やレンジ幅の考え方については、
「バイナリーオプションのレンジイン・レンジアウトとは?」
で詳しく解説しています。
ラダーとレンジの違いを比較
ラダーオプションとレンジオプションの主な違いを整理すると、次のようになります。
| 比較項目 | ラダー | レンジ |
|---|---|---|
| 判定基準 | 1つの権利行使価格 | 上限・下限で決められた価格帯 |
| 主な予測 | 基準価格より上か下か | 範囲内か範囲外か |
| 重視するポイント | 方向と権利行使価格 | 値動きの範囲 |
| 相場の考え方 | 上昇・下落方向を考える | 一定範囲に収まるか、抜けるかを考える |
| 国内での提供 | 比較的多い | 提供会社・商品が限られる |
大きな違いは、
ラダー=基準価格との位置関係
を見るのに対して、
レンジ=指定された価格帯との位置関係
を見るという点です。
レンジでは値動きの大きさも重要
レンジインでは、上昇・下落の方向そのものよりも、判定時刻に指定された範囲内へ収まっているかが重要です。
相場が多少上昇・下落してもレンジ内に残っていれば、条件を満たすことがあります。
一方、相場が大きく動けば、指定されたレンジを抜ける可能性があります。
そのため、
「方向を当てなくてもよいからレンジの方が簡単」
というわけではありません。
レンジの幅や現在価格との位置関係、判定時刻までの値動きなどを考える必要があります。
ラダーとレンジでは購入価格も変化する
ラダー・レンジともに、オプションの購入価格は固定されているとは限りません。
原資産価格や判定時刻までの残り時間などによって変化します。
また、
「条件が成立しそうか」
だけでなく、
いくらで購入し、条件成立時にいくらのペイアウトを受け取れるのか
を見ることも重要です。
購入価格が安いから必ず有利、条件成立の可能性が高そうだから必ず有利、というわけではありません。
そのため、予想する条件だけでなく、購入価格とペイアウトの関係も確認する必要があります。
オプション価格が変動する理由や、購入価格・売却価格の考え方については、
「バイナリーオプションの購入価格・スプレッドとは?」
で詳しく解説しています。
ラダーとレンジはどちらが簡単?
ラダーとレンジでは予測する内容が異なりますが、どちらか一方が簡単に利益を出せるとはいえません。
ラダーは仕組みを理解しやすい
ラダーは、
「基準価格より上か下か」
という構造なので、基本的な仕組みは比較的理解しやすいでしょう。
ただし、実際には権利行使価格や判定時刻、購入価格なども考える必要があります。
レンジも簡単に利益を出せるわけではない
レンジも、
「範囲内か範囲外か」
という判定方法自体は分かりやすく見えます。
しかし、実際には、
- レンジの幅
- 現在価格との位置関係
- 判定時刻
- 購入価格
- 相場の値動きの大きさ
などが関係します。
そのため、
仕組みがシンプルに見える=利益を出しやすい
という意味ではありません。
実際の損益では、予測が何回当たったかだけでなく購入価格も重要です。購入価格とペイアウトから必要な勝率を考える方法については、
「バイナリーオプションの勝率・損益分岐点とは?」
で解説しています。
国内BOではラダーが中心
国内のバイナリーオプションでは、ラダー方式の商品が多く提供されています。
一方、レンジ方式は提供している会社・商品が限られています。
そのため、国内BO会社を比較するときは、
ラダーだけを提供しているのか
レンジにも対応しているのか
という点も商品の違いになります。
提供される商品タイプや取引条件は変更・終了する場合があるため、利用するときは最新の商品情報を確認することが重要です。
国内ではレンジオプションを提供する会社が限られており、GMO外貨「オプトレ!」ではラダーとレンジの両方を提供しています。
詳しい商品内容は、
「GMO外貨のバイナリーオプション『オプトレ!』とは?」
で解説しています。
国内6社の取扱商品や通貨ペア、還元率、取引時間などをまとめて確認したい場合は、
「国内バイナリーオプション会社6社の比較」
も参考にしてください。
ラダー・レンジは取引回数にも注意
複数の権利行使価格やレンジが用意されていると、多くの取引機会があるように見えます。
しかし、選択肢が多いからといって、すべて取引する必要はありません。
1回あたりの購入金額が小さくても、何度も取引すれば累計損失が大きくなる可能性があります。
ラダー・レンジの選択肢が多いことと、取引回数を増やすべきことは別として考えましょう。
まとめ
バイナリーオプションには、代表的な商品タイプとしてラダーオプションとレンジオプションがあります。
主な違いは、
- ラダーは権利行使価格より上か下かを予測する
- レンジは指定された価格帯の内側か外側かを予測する
- ラダーでは方向と権利行使価格が重要
- レンジでは価格帯と値動きの大きさが重要
- どちらも判定時刻の価格によって結果が決まる
- 購入価格とペイアウトも損益を考えるうえで重要
- 仕組みがシンプルでも利益を出しやすいとは限らない
という点です。
ラダーは**「どの価格より上か下か」、レンジは「どの価格帯に入るか、外れるか」**を見る取引と考えると違いを理解しやすくなります。
どちらを利用する場合でも、権利行使価格・レンジ幅・判定時刻・購入価格・ペイアウトなどの商品条件を理解したうえで取引することが重要です。

