バイナリーオプションでは、商品によって、判定時刻を迎える前に保有しているポジションを解消し、取引を終了できる仕組みがあります。
この記事では、こうした判定前の決済を分かりやすく**「途中売却」**と表記します。
途中売却を利用すると、
判定前に利益を確定する
あるいは、
損切りに近い使い方で損失を軽減する
ことができる場合があります。
ただし、途中売却すれば必ず有利になるわけではありません。売却価格や最終売却可能時刻など、商品ごとのルールを確認する必要があります。
この記事では、バイナリーオプションの途中売却の仕組みや損益、利益確定・損切りとの関係、利用するときの注意点を初心者向けに解説します。
※この記事では主に、購入価格と途中売却価格が提示される購入型バイナリーオプションを例に説明します。実際の決済方法や損益計算は商品によって異なります。
バイナリーオプションの途中売却とは?
途中売却とは、判定時刻まで保有せず、その前に保有しているポジションを決済することです。
判定時刻を待たずに決済できる
バイナリーオプションを満期まで保有した場合は、判定時刻の結果によってペイアウトが決まります。
一方、途中売却を利用すれば、判定時刻を待たず、その時点の売却価格で取引を終了できます。
そのため、満期まで持ち続ける以外の選択肢を持つことができます。
「途中売却」の名称や方法は会社によって異なる
判定前にポジションを解消する仕組みは、会社や商品によって、
- 売却
- 転売
- 反対売買
- 解約
など、異なる名称で表現される場合があります。
取引方法や利用できる時間も商品によって異なるため、実際のルールを確認しておきましょう。
国内の個人向け通貨バイナリーオプションに設けられている、判定前にポジションを解消できる仕組みや取引ルールについては、
「日本のバイナリーオプションのルール」
で詳しく解説しています。
途中売却すると損益はどうなる?
購入型のバイナリーオプションでは、購入価格と途中売却価格の差によって損益を考えることができます。
購入価格と売却価格の差で損益が決まる
たとえば、600円で購入したオプションを750円で途中売却した場合、
750円-600円=+150円
となり、150円の利益です。
反対に、600円で購入したオプションを350円で途中売却した場合は、
350円-600円=-250円
となり、250円の損失です。
つまり、このような購入型BOでは、
売却価格-購入価格
が途中売却時の損益となります。
実際の価格表示や損益計算は商品によって異なります。
満期まで保有した場合とは損益が異なる
たとえば、
- 購入価格:600円
- ペイアウト:1,000円
の商品を満期まで保有し、条件が成立すれば、
1,000円-600円=400円
の利益です。
一方、判定前に750円で途中売却すれば、利益は150円です。
つまり、
途中売却=満額のペイアウトを受け取ること
ではありません。
判定前に取引を終了する代わりに、その時点の売却価格によって損益が確定します。
途中売却は利益確定・損切りに使える?
途中売却は、判定時刻まで待たずに取引を終了できるため、利益確定や損失軽減に利用できる場合があります。
判定前に利益確定できる場合がある
購入後に相場が予想した方向へ動き、売却価格が購入価格を上回っていれば、判定前に利益を確定できる場合があります。
ただし、その後さらに有利な方向へ相場が動けば、満期まで保有した方が利益が大きかった可能性もあります。
そのため、途中で利益確定した方が必ず有利というわけではありません。
損切りに近い使い方で損失を軽減できる場合がある
相場が予想と反対方向へ動いていても、途中売却価格が残っていれば、満期前に取引を終了できます。
満期まで保有して条件不成立となった場合に購入金額を失う商品でも、途中売却することで損失額を軽減できる場合があります。
このような使い方は、FXでいう損切りに近い考え方です。
ただし、途中売却はFXの損切り注文とまったく同じ仕組みではありません。
途中売却すれば必ず損失を小さくできるわけではない
相場が大きく予想と反対方向へ動いていれば、途中売却価格も大きく下がっている場合があります。
また、途中売却した後に相場が戻り、最終的には条件が成立することもあります。
そのため、
途中売却=必ず損失を防げる仕組み
ではありません。
あくまで、判定時刻前にポジションを解消できる選択肢の一つです。
途中売却と満期まで保有する場合を比較
途中売却と満期まで保有する場合の主な違いは、次のとおりです。
| 比較項目 | 途中売却 | 満期まで保有 |
|---|---|---|
| 決済時期 | 判定時刻より前 | 判定時刻 |
| 損益 | 売却価格などによって決まる | 判定結果とペイアウトで決まる |
| 利益 | 判定前に確定できる場合がある | 条件成立なら所定のペイアウト |
| 損失 | 軽減できる場合がある | 条件不成立なら購入額が損失となる場合がある |
| 判定時刻まで待つ必要 | ない | ある |
途中売却では判定前に損益を確定できますが、満期まで保有した場合とは最終的な利益・損失が異なる可能性があります。
途中売却をせず満期まで保有する場合の勝率と損益分岐点については、
「バイナリーオプションの勝率・損益分岐点とは?」
で具体例を使って解説しています。
途中売却価格はなぜ変わる?
途中売却価格も固定ではありません。
相場や判定時刻までの残り時間などによって変化します。
原資産価格や残り時間によって変化する
途中売却価格には、主に、
- 原資産価格
- 権利行使価格との位置関係
- 判定時刻までの残り時間
- ボラティリティ
などが影響します。
購入後に相場が判定条件を満たす方向へ動けば売却価格が上昇する場合があり、反対方向へ動けば下落する場合があります。
判定時刻付近では価格が大きく変化する場合がある
判定時刻が近づき、原資産価格と権利行使価格が近い状態では、わずかな値動きでも条件成立の可能性が大きく変化することがあります。
そのため、途中売却価格も短時間で大きく動く場合があります。
また、商品や市場状況によっては、買付価格と売付価格の差が広がる場合もあります。
オプションの購入価格や売却価格が変動する理由、買付価格・売付価格のスプレッドについては、
「バイナリーオプションの購入価格・スプレッドとは?」
で詳しく解説しています。
途中売却できる時間には制限がある
途中売却は、判定時刻までいつでも利用できるとは限りません。
商品ごとに最終取引時刻が設定されており、判定時刻の何分前まで途中売却できるかは会社・商品によって異なります。
たとえば、判定時刻の数分前に途中売却の受付が終了する商品もあります。
そのため、
「判定直前ならいつでも売却できる」
とは考えず、利用する商品の最新の取引条件を確認しておきましょう。
国内各社の判定時刻や購入・売却の終了時刻については、
「バイナリーオプションの取引時間・判定時刻」
で比較しています。
途中売却の注意点
途中売却を利用するときは、売却価格や約定条件にも注意が必要です。
売却価格が購入価格を下回る場合がある
商品によっては買付価格と売付価格に差があるため、購入した直後でも売却価格が購入価格を下回る場合があります。
そのため、途中売却を検討するときは、購入価格だけでなく現在の売却価格を確認する必要があります。
途中売却後に相場が戻る場合もある
損失を抑えるために途中売却した後、相場が反転し、最終的には条件成立となる場合があります。
反対に、利益確定した後にさらに有利な方向へ相場が動くこともあります。
注文時と実際の約定価格が異なる場合がある
商品や注文方法、市場状況によっては、注文時に確認した売却価格と実際の約定価格が異なる場合があります。
特に価格が短時間で大きく変化している場面では注意が必要です。
利用する会社の注文方法や約定ルールも確認しておきましょう。
途中売却前に確認したいポイント
途中売却を行うときは、次の項目を確認しておくと分かりやすくなります。
- 購入価格
- 現在の売却価格
- 現在の損益
- 判定時刻までの残り時間
- 最終売却可能時刻
購入価格と現在の売却価格の差から損益を確認し、最終売却可能時刻にも注意しましょう。
まとめ
バイナリーオプションの途中売却は、判定時刻を待たずにポジションを解消できる仕組みです。
主なポイントは、
- 途中売却は判定時刻前にポジションを決済する仕組み
- 判定前に利益を確定できる場合がある
- 損切りに近い使い方で損失を軽減できる場合がある
- 途中売却すれば必ず損失を小さくできるわけではない
- 途中売却時の損益は購入価格と売却価格の差などで決まる
- 満期まで保有した場合とは損益の決まり方が異なる
- 途中売却価格は原資産価格や残り時間などによって変化する
- 最終売却可能時刻は会社・商品によって異なる
- 注文時と約定時の価格が異なる場合がある
という点です。
途中売却は、利益確定や損切りに近い使い方ができる場合がある一方、必ず有利な結果になる仕組みではありません。
利用するときは、購入価格・現在の売却価格・判定時刻までの残り時間・最終売却可能時刻を確認したうえで判断することが重要です。
国内各社では、途中売却の方法や取引時間、購入価格、取扱商品などが異なります。商品条件をまとめて比べたい場合は、
「国内バイナリーオプション会社6社の比較」
も参考にしてください。

