CFDでは、ポジションを翌日以降まで保有すると、商品やCFD会社によって金利調整額が発生する場合があります。
「金利調整額は必ず支払う?」
「売りポジションなら受け取れる?」
「いつ発生する?」
と疑問に思う方もいるでしょう。
金利調整額は、CFDのポジション保有に伴う金利相当の調整で、支払いになる場合だけでなく、条件によっては受け取りになる場合もあります。
この記事では、CFDの金利調整額とは何か、発生する仕組みや受け取り・支払いの違い、発生タイミング、確認するときの注意点を初心者向けに解説します。
※金利調整額の名称・計算方法・発生条件などは、CFD会社や商品によって異なります。実際に取引する際は、利用する会社・銘柄の最新の商品仕様を確認してください。
CFDの金利調整額とは?
CFDの金利調整額とは、ポジションを保有することに伴って発生する金利相当の調整額です。
CFD会社によっては、「オーバーナイト金利」「ファンディングコスト」など、異なる名称が使われる場合もあります。
また、すべてのCFDで同じ仕組みが採用されているわけではありません。
金利調整額はポジションの持ち越しと関係する
金利調整額は、会社が定める判定時刻をまたいでポジションを保有した場合などに発生することがあります。
そのため、当日中に決済する取引と、翌日以降までポジションを持ち越す取引では、コスト構造が異なる場合があります。
ただし、単純に「日付が変われば必ず発生する」とは限りません。
CFDを翌日以降まで保有したときの調整額やリスクについては、以下の記事で詳しく解説しています。
参考記事:「CFDを翌日に持ち越すとどうなる?コスト・調整額・リスクを解説」
金利調整額は手数料とは性質が異なる
金利調整額は、売買手数料やスプレッドとは性質が異なります。
スプレッドは一般に売値と買値の差ですが、金利調整額はポジションを保有することに伴う金利相当の調整です。
そのため、CFDの取引コストを見るときは、
- 売買手数料
- スプレッド
- 金利調整額などの保有コスト
を分けて考えることが重要です。
CFDのスプレッドや手数料については、以下の記事で詳しく解説しています。
参考記事:「CFDのスプレッド・手数料・取引コストとは?初心者向けに解説」
CFDで金利調整額が発生する仕組み
CFDでは、商品によってポジション保有に伴う資金調達コストなどを反映する形で、金利相当額の調整が行われます。
実際の金額は、参照する金利や商品の種類、売買方向、CFD会社が定める調整分などによって変わります。
そのため、すべてのCFDに共通する一つの金利調整ルールがあるわけではありません。
金利調整額は受け取りと支払いのどちらになる?
CFDの金利調整額は、必ず支払いになるとは限りません。
条件によって、
- 口座から差し引かれる
- 口座へ加算される
といった違いがあります。
受け取り・支払いのどちらになるかは、商品・売買方向・適用金利・CFD会社のルールなどによって決まります。
買い・売りだけでは判断できない
金利調整額は、
買いポジションだから必ず支払い、売りポジションだから必ず受け取りになるとは限りません。
商品や適用金利、CFD会社の計算方法などによって受け払いが異なります。
売りポジションでも支払いになる場合があるため、ロング・ショートだけで判断せず、実際の金利調整額を確認しましょう。
金利環境や会社のルールによって変わる
金利調整額は、市場金利などの変化によって条件が変わる場合があります。
中央銀行の金融政策や市場金利が変化すれば、CFD会社が適用する金利調整額も変更される可能性があります。
また、会社所定の調整分なども影響する場合があります。
そのため、現在の受け払い条件が将来も続くとは限りません。
CFDの金利調整額はいつ発生する?
金利調整額が発生するタイミングは、CFD会社・商品によって異なります。
一般に、会社が定める判定時刻をまたいでポジションを保有している場合などに、金利調整額の対象になることがあります。
判定時刻をまたいで保有すると発生する場合がある
金利調整額は、
日本時間の午前0時をまたげば必ず発生する
といった共通ルールではありません。
会社や銘柄ごとに、金利調整額を判定する時刻が設定されている場合があります。
そのため、短期売買で持ち越しコストを確認するときも、単に「翌日まで持ったか」ではなく、どの判定時刻をまたいだかを確認することが重要です。
複数日分がまとめて反映される場合がある
土日や祝日などをまたぐ場合、会社・商品によっては、複数日分の金利調整額がまとめて反映されることがあります。
ただし、
- 何曜日に反映されるか
- 何日分が対象になるか
- 祝日をどのように扱うか
などは一律ではありません。
具体的なスケジュールは、利用する商品の最新ルールを確認しましょう。
CFDの金利調整額を左右する主な要素
金利調整額は、取引金額や適用金利、保有期間、CFD会社が定める調整分などによって変わります。
特に、ポジションの大きさと保有期間は、受け払いの金額を考えるうえで重要です。
ポジションの取引金額が関係する
その他の条件が同じであれば、保有するポジションの取引金額が大きいほど、金利調整額の受け払いも大きくなる傾向があります。
CFDではレバレッジを利用できるため、証拠金だけを見るのではなく、実際にどの程度の取引金額を保有しているかにも注意が必要です。
保有期間によって受け払いが積み重なる場合がある
金利調整額が継続的に発生する商品では、保有期間が長くなるほど、受け取りまたは支払いが積み重なる場合があります。
短期間では小さく見える金額でも、長期保有では合計額が大きくなる可能性があります。
ただし、適用金利などが変化すれば、毎回同じ金額になるとは限りません。
また、金利調整額を受け取れる場合でも、価格変動による損失がその金額を上回る可能性があります。
金利調整額だけを理由に長期保有を判断しないことが重要です。
金利調整額と価格調整額・権利調整額の違い
CFDには、金利調整額以外にも価格調整額や権利調整額が発生する場合があります。
| 調整額 | 主に関係するもの |
|---|---|
| 金利調整額 | ポジション保有に伴う金利相当の調整 |
| 価格調整額 | 先物の限月切り替えなど |
| 権利調整額 | 配当などの権利 |
3つの調整額は、発生する理由やタイミングが異なります。
価格調整額と先物の限月・ロールオーバーとの関係については、以下の記事で詳しく解説しています。
参考記事:「CFDの価格調整額とは?先物・限月・ロールオーバーとの関係を解説」
権利調整額と配当との関係については、以下の記事で詳しく解説しています。
参考記事:「CFDの権利調整額とは?配当との関係・受け取り・支払いを解説」
CFDの金利調整額を確認するときのポイント
CFDのポジションを持ち越す前には、
- 金利調整額の対象商品か
- 判定時刻と複数日分の扱い
- 買い・売りそれぞれの受け払い
- 適用金利・計算方法
- 最新の金利調整額
を確認しましょう。
特に金利調整額は、金利環境や商品条件によって変更される場合があります。
以前確認した条件だけを前提にせず、実際に取引する銘柄の最新情報を確認することが重要です。
CFDの金利調整額についてよくある質問
CFDを翌日に持ち越すと必ず金利調整額がかかりますか?
一律ではありません。
対象商品や発生条件はCFD会社・商品によって異なります。
金利調整額を受け取れることもありますか?
あります。
商品・売買方向・適用金利・CFD会社のルールなどによっては、受け取りになる場合があります。
売りポジションなら必ず金利調整額を受け取れますか?
必ずではありません。
売りポジションでも、適用金利や会社の計算方法などによって支払いになる場合があります。
金利調整額は毎日同じですか?
必ず同じとは限りません。
適用金利や商品条件などが変化すれば、金利調整額も変わる場合があります。
まとめ|CFDの金利調整額は持ち越す前に確認しよう
CFDの金利調整額は、ポジションの保有に伴って発生することがある金利相当の調整額です。
受け取り・支払いのどちらになるかは、商品・売買方向・金利環境・CFD会社のルールなどによって異なります。
また、判定時刻や複数日分の扱い、具体的な計算方法も一律ではありません。
長期間保有する場合は金利調整額が積み重なる可能性もあるため、買い・売りだけで判断せず、実際に取引する銘柄の最新の金利調整額と商品ルールを確認しましょう。

