原油CFDを始めようとすると、
「どの証券会社で取引できるの?」
「WTIとブレントの両方を取引できる?」
「必要資金やコストは会社によって違うの?」
と疑問に思う方もいるでしょう。
原油CFDは、証券会社によって取扱銘柄、取引単位、必要証拠金、取引時間、スプレッド、先物の限月交代に伴う調整方法などが異なります。
そのため、「原油CFDを取り扱っているか」だけではなく、自分が取引したい原油と商品条件を比較して選ぶことが重要です。
この記事では、DMM CFD、GMOクリック証券、IG証券、Plus500証券の原油CFDを比較し、それぞれの特徴や選び方を初心者向けに解説します。
原油CFDにおすすめの証券会社を比較
主な違いを整理すると、次のようになります。
| 証券会社 | 主な原油銘柄 | 最低取引数量(各社表記) | スプレッド・調整項目 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|---|
| DMM CFD | 原油(WTI原油先物参照) | 1Lot=10バレル | スプレッド・価格調整 | WTIを中心としたシンプルな構成 |
| GMOクリック証券 | WTI原油・北海原油 | 0.1枚(1枚=10バレル) | スプレッド・価格調整額 | WTIと北海ブレント系の両方に対応 |
| IG証券 | WTI原油・北海原油 | 0.04~ | スプレッド・ファンディング調整など | 期限なし・期限ありを選べる |
| Plus500証券 | 原油・ブレント原油 | 銘柄詳細で確認 | スプレッド・各種調整額 | 原油以外も含む幅広いCFD銘柄 |
DMM CFDの商品CFDはレバレッジ20倍で、原油は1Lot=10バレルです。GMOクリック証券の商品CFDもレバレッジ20倍で、WTI原油・北海原油は1枚=10バレル、最小取引数量は0.1枚です。IG証券のWTI原油・北海原油は最小取引数0.04、維持証拠金率5%となっています。
Plus500証券では「原油」と「ブレント原油」の取扱いが確認でき、商品CFDの必要証拠金率は5%、最大レバレッジは20倍です。最小取引数量は銘柄ごとに異なるため、取引画面の銘柄情報で確認する必要があります。
※「1Lot」「0.1枚」「0.04」などは各社で単位の定義が異なります。数字の大小だけで、どの会社が最も少額で取引できるかを判断することはできません。
原油CFDの証券会社を選ぶポイント
原油CFDの基本的な仕組みや特徴、リスクから確認したい方は、以下の記事も参考にしてください。
参考記事:「原油CFDとは?WTI原油を取引する仕組み・特徴・リスクを解説」
原油CFDの証券会社を比較するときは、取扱銘柄だけではなく、実際の商品仕様まで確認することが重要です。
WTI・ブレント原油の取扱銘柄を確認する
まず、自分がどの原油を取引したいのかを確認しましょう。
DMM CFDの「原油」はWTI原油先物を参照しています。GMOクリック証券ではWTI原油と北海原油、IG証券ではWTI原油と北海原油、Plus500証券では原油とブレント原油の取扱いが確認できます。
WTIを中心に取引したいのか、ブレント系原油も取引したいのかによって候補が変わります。
参考記事:「WTI原油とブレント原油の違いとは?特徴・価格差・CFDでの選び方を解説」
最低取引数量・必要資金を確認する
最低取引数量を見るときは、各社の数字をそのまま比較しないことが重要です。
例えば、DMM CFDは1Lot=10バレルですが、GMOクリック証券は1枚=10バレルで、商品CFDの最小取引数量は0.1枚です。つまり、表面上の「1」と「0.1」だけでは実際の取引規模を比較できません。
少額取引を重視する場合は、取引単位、現在の原油価格、最低取引数量、証拠金率から実際に必要となる証拠金を確認しましょう。
参考記事:「原油CFDはいくらからできる?必要資金・証拠金を初心者向けに解説」
レバレッジ・証拠金率を確認する
原油CFDは証拠金取引なので、取引金額の全額を用意せずにポジションを持つことができます。
ただし、最大レバレッジが高い会社ほど有利という意味ではありません。
重要なのは、最大倍率ではなく、口座資金に対して実際にどの程度のポジションを保有するかです。
DMM CFD、GMOクリック証券の商品CFDは20倍、IG証券の商品CFDは個人口座で最大20倍、Plus500証券の商品CFDも証拠金率5%・最大20倍となっています。
スプレッド・調整項目を確認する
原油CFDでは、売値と買値の差であるスプレッドが代表的な取引コストです。
さらに商品によって、価格調整額、金利調整額、ファンディング調整などが関係する場合があります。
特に先物価格を参照する原油CFDでは、参照する限月を切り替える際に価格調整が行われることがあります。DMM CFDの原油でも、参照限月の交代時に価格差に相当する調整が行われます。
なお、各種調整額は必ずしも支払いだけを意味するものではありません。Plus500証券でも、各種調整額は銘柄や売買方向などによって異なり、受け取り・支払いが変化する場合があると案内されています。
取引時間・商品仕様を確認する
同じ原油CFDでも、会社によって取引時間や商品の仕組みが異なります。
また、どの先物を参照するのか、期限の有無、限月交代の方法なども確認したいポイントです。
単に「WTI原油」「ブレント原油」という商品名だけで判断せず、実際の商品仕様まで確認しましょう。
各証券会社の原油CFD
原油CFDは、証券会社によって取扱銘柄や最低取引数量、商品仕様などが異なります。
ここでは、DMM CFD、GMOクリック証券、IG証券、Plus500証券について、それぞれの原油CFDの特徴を確認していきます。
DMM CFDの原油CFD
DMM CFDでは、WTI原油先物を参照する「原油」を取引できます。
取引単位は1Lot=10バレルで、商品CFDのレバレッジは20倍です。CFD自体には先物と同じ取引期限はありませんが、参照する先物には限月があるため、一定のタイミングで参照限月の交代と価格調整が行われます。
DMM CFDは、WTI原油を中心に比較的シンプルな商品構成で取引したい場合に確認したい会社です。
一方、ブレント系原油も取引したい場合は、複数の原油銘柄を取り扱う会社と比較するとよいでしょう。
DMM CFDの取扱銘柄や必要証拠金、取引コスト、メリット・デメリットについては、以下の記事で詳しく解説しています。
参考記事:「DMM CFDとは?特徴・取扱銘柄・メリット・デメリットを解説」
GMOクリック証券の原油CFD
GMOクリック証券では、WTI原油と北海原油を取引できます。
WTI原油はWTI原油先物、北海原油は北海ブレント原油先物を参照しています。どちらも1枚の取引単位は10バレルで、商品CFDの最小取引数量は0.1枚です。商品CFDは証拠金率5%、レバレッジ20倍となっています。
そのため、WTIとブレント系原油を同じCFD口座で比較・取引したい場合に確認しやすい会社です。
また、原油など先物を参照する商品CFDでは価格調整額があります。
GMOクリック証券CFDの取扱銘柄や必要証拠金、取引コスト、メリット・デメリットについては、以下の記事で詳しく解説しています。
参考記事:「GMOクリック証券CFDとは?特徴・取扱銘柄・メリット・デメリットを解説」
IG証券の原油CFD
IG証券では、WTI原油と北海原油を取り扱っています。
現在の個別銘柄情報では、WTI原油・北海原油とも最小取引数0.04、維持証拠金率5%となっています。なお、保有数量が大きくなると証拠金率が上昇する変動証拠金制度もあります。
IG証券の特徴の一つが、商品CFDに「期限なし」と「期限あり」のタイプがあることです。それぞれコストや保有方法が異なるため、取引期間に応じて商品仕様を確認する必要があります。
原油銘柄だけでなく、保有期間や商品のタイプまで比較して選びたい場合に確認したい会社です。
IG証券CFDの取扱銘柄や必要証拠金、取引コスト、メリット・デメリットについては、以下の記事で詳しく解説しています。
参考記事:「IG証券CFDとは?特徴・取扱銘柄・メリット・デメリットを解説」
Plus500証券の原油CFD
Plus500証券では、商品CFDとして原油とブレント原油の取扱いが確認できます。商品CFDの必要証拠金率は5%で、最大レバレッジは20倍です。
最小取引数量は銘柄ごとに異なるため、注文前に取引画面の銘柄情報で確認する仕組みです。
また、Plus500証券ではスプレッドが常に固定されているわけではなく、銘柄や相場状況によって変動します。金利調整額や価格調整額などが発生する場合もあります。
原油だけでなく、商品、株価指数、個別株など幅広いCFD銘柄を一つのプラットフォームで取引したい場合にも比較候補になります。Plus500証券は約2,000のCFD銘柄を提供しています。
Plus500 CFDの取扱銘柄や必要証拠金、取引コスト、メリット・デメリットについては、以下の記事で詳しく解説しています。
参考記事:「Plus500 CFDとは?特徴・取扱銘柄・メリット・デメリットを解説」
原油CFDは目的別にどこを比較する?
証券会社は一律のランキングだけで決めるのではなく、自分が重視する条件から比較すると分かりやすくなります。
| 重視するポイント | 比較するときの考え方 |
|---|---|
| WTI原油を中心に取引したい | 4社の取引単位・スプレッド・商品仕様を比較 |
| WTIとブレント系原油の両方を取引したい | GMOクリック証券・IG証券・Plus500証券を比較 |
| 期限なし・期限ありを使い分けたい | IG証券の商品仕様を確認 |
| 必要資金を抑えたい | 最低取引数量の数字ではなく実際の必要証拠金を比較 |
| 原油以外の商品も取引したい | 各社の商品CFD全体のラインアップを比較 |
特に少額取引を重視する場合は、「0.04」「0.1」「1Lot」といった数字だけではなく、その数量が実際に何バレル相当なのか、いくらの証拠金が必要なのかまで確認することが重要です。
原油CFDの取引条件・スプレッドは変更されることがある
原油CFDの取扱銘柄、最低取引数量、証拠金率、取引時間、調整方法などは変更される場合があります。
また、スプレッドも必ずしも固定ではなく、相場状況によって拡大することがあります。DMM CFDは相場急変などでスプレッドが広がる可能性を明記しており、Plus500証券もスプレッドは銘柄によって異なり常に変動すると案内しています。
そのため、この記事の比較表は候補を絞るための判断材料として利用し、実際に口座開設や取引を行う前には各社公式サイトや取引画面で最新条件を確認しましょう。
原油CFDの証券会社についてよくある質問
原油CFDはどの証券会社でも取引できますか?
いいえ。
CFDサービスを提供していても、原油CFDを取り扱っているとは限りません。口座開設前に商品CFDの取扱銘柄を確認しましょう。
WTIとブレントの両方を取引できる証券会社はありますか?
あります。
ただし、取扱銘柄は変更される場合があるため、各社の最新の商品一覧を確認してください。
原油CFDは少額から取引できますか?
商品によって異なります。
最低取引数量、取引単位、現在の原油価格、証拠金率から実際の必要証拠金を確認しましょう。
原油CFDの証券会社はスプレッドだけで選べばよいですか?
スプレッドだけで選ぶのは適切ではありません。
取扱銘柄、取引単位、必要証拠金、各種調整、取引時間、限月交代などの商品仕様も含めて比較することが重要です。
まとめ|原油CFDの証券会社は取引条件を比較して選ぼう
原油CFDを取り扱う証券会社でも、商品条件は同じではありません。
比較するときは、
取扱原油銘柄 → 最低取引数量・取引単位 → 必要証拠金・レバレッジ → スプレッド・各種調整 → 取引時間・商品仕様
という順番で確認すると分かりやすくなります。
特に、最低取引数量は各社で単位の定義が異なるため、表面上の数字だけで少額取引のしやすさを比較しないことが重要です。
また、WTIだけを取引するのか、ブレント系原油も取引するのか、期限あり・期限なしを使い分けたいのかによっても候補は変わります。
一律の順位だけで証券会社を決めるのではなく、自分が重視する条件と各社の商品仕様を比較して選びましょう。

