IG証券では、FXだけでなく、株価指数や商品(コモディティ)も対象としたバイナリーオプションを提供しています。
現在提供されているのはラダーオプションで、判定時刻の価格が選択した権利行使価格以上になるかどうかを予測します。FXでは最大7通貨ペアに対応しています。
また、IG証券ではバイナリーオプションの取引価格を0~100ポイントで表示し、0.1ロットから取引できます。新規の「買い」だけでなく「売り」からも取引でき、最大損失額を維持証拠金として管理する証拠金取引です。
この記事では、IG証券のバイナリーオプションについて、取扱商品、取引期間、0~100ポイントの価格表示、ペイアウト、買い・売り、証拠金、還元率、メリット・注意点などを初心者向けに解説します。
※商品内容や取引条件は変更される場合があります。実際に取引するときはIG証券の最新公式情報を確認してください。
IG証券のバイナリーオプションとは?
IG証券では、
- FX
- 株価指数
- 商品(コモディティ)
を原資産とするバイナリーオプションを提供しています。
FX・株価指数・商品を対象に取引できる
FXでは米ドル/円やユーロ/円など、株価指数では日本225やウォール街など、商品では金や銀、原油などが取引対象になります。
そのため、
「為替だけでなく、株価指数や金・原油についてもバイナリーオプションで取引したい」
という場合にも選択肢があります。
判定価格が権利行使価格以上になるかを予測する
IG証券が現在提供しているのはラダーオプションです。
取引終了時刻の判定価格が、選択した権利行使価格以上になった場合にペイアウトが発生し、100ポイントで清算されます。条件を満たさなければ0ポイントで清算されます。
たとえば、
「米ドル/円が判定時刻に150.00円以上になる」
という条件について、成立すると予測する場合は「買い」、成立しないと予測する場合は「売り」という取引ができます。
ラダーオプションの基本的な仕組みについては、
「バイナリーオプションのラダー・レンジとは?」
で詳しく解説しています。
IG証券のバイナリーオプション基本スペック
主な特徴をまとめると次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 取引対象 | FX・株価指数・商品 |
| オプションタイプ | ラダー |
| FX通貨ペア | 最大7通貨ペア |
| FXの取引期間 | 当日・2時間 |
| 取引価格 | 0~100ポイント |
| 呼び値 | 0.1ポイント |
| 最小取引単位 | 0.1ロット |
| 新規取引 | 買い・売り |
| 証拠金 | 最大損失額を維持証拠金として管理 |
| 途中決済 | 可能 |
| デモ口座 | あり |
| PC | Webブラウザ対応 |
| スマートフォン | モバイルWebブラウザ対応 |
| スマホアプリ | バイナリーオプション非対応 |
IG証券のバイナリーオプションでは、新規買付・新規売付・途中決済が可能で、証拠金取引として提供されています。
FXは最大7通貨ペア
FXバイナリーでは、次の7通貨ペアが対象です。
- 米ドル/円
- ポンド/円
- ユーロ/円
- ユーロ/米ドル
- 豪ドル/円
- ポンド/米ドル
- 豪ドル/米ドル
ただし、すべての取引期間で7通貨ペアを取引できるわけではありません。
FX当日バイナリーは5通貨ペア、FX2時間バイナリーは7通貨ペアとなっています。
株価指数・商品も取引できる
株価指数では、日本225、ウォール街、英国FTSE100、ドイツ40など、国内外の主要指数が対象です。
商品では、金、銀、WTI原油などを取引できます。
FXだけを対象とする国内バイナリーオプションとは、商品構成が大きく異なる点がIG証券の特徴です。
IG証券の取引期間・判定時刻
IG証券では、商品によって取引期間や判定時刻が異なります。
特にFXバイナリーには、**「当日」と「2時間」**があります。
FX当日バイナリーとは?
FX当日バイナリーでは、
- 米ドル/円
- ポンド/円
- ユーロ/円
- ユーロ/米ドル
- 豪ドル/円
の5通貨ペアを取引できます。
「当日」という名称ですが、各銘柄には具体的な取引開始時刻・注文受付終了時刻・取引終了時刻が設定されています。
実際に取引するときは、利用する銘柄の最新取引時間を確認しましょう。
FX2時間バイナリーとは?
FX2時間バイナリーは、約2時間の取引期間を使う商品です。
7通貨ペアに対応し、通常時間では、
3:00、5:00、7:00、9:00……翌1:00
と2時間ごとに取引終了時刻が設定されています。1日12回の設定です。
米国サマータイム期間は、通常より1時間繰り上がります。
判定時刻の2分前まで取引できる
FX2時間バイナリーでは、通常、取引終了時刻の2分前に注文受付が終了します。
たとえば3:00に取引終了する銘柄なら、注文受付終了は2:58です。
そのため、
取引終了時刻=注文できる最終時刻
ではありません。
株価指数・商品は銘柄によって取引時間が異なる
株価指数や商品については、原資産や市場によって取引時間が異なります。
たとえば日本225とウォール街でも取引時間は異なり、株価指数には2時間型が設定されている銘柄もあります。
そのため、FXと同じ時間だと考えず、実際に取引する銘柄ごとの詳細を確認することが重要です。
IG証券を含む国内6社の回号数や判定時刻、購入・注文受付終了時刻については、
「バイナリーオプションの取引時間・判定時刻」
で比較しています。
IG証券の取引価格・ペイアウト・証拠金の仕組み
IG証券のバイナリーオプションは、国内でよく見られる「数百円で1枚購入して、条件成立なら1,000円ペイアウト」という表示方法とは異なります。
IG証券を利用する場合は、0~100ポイント・ロット・ペイアウト・証拠金の関係を理解しておきましょう。
取引価格は0~100ポイントで表示される
IG証券のバイナリーオプション価格は、0~100ポイントの範囲で表示され、0.1ポイント刻みで変動します。
判定時刻に条件を満たした場合は100ポイント、条件を満たさなかった場合は0ポイントで清算されます。
たとえば「150円以上に上昇」という条件が40ポイントで提示されている場合、
- 条件成立 → 100ポイントで清算
- 条件不成立 → 0ポイントで清算
となります。
0.1ロットから取引できる
バイナリーオプションは0.1ロット単位で取引できます。
取引価格が同じでも、ロット数によって実際の最大利益・最大損失額は変わります。
ペイアウト額は損益通貨によって異なる
100ポイントで清算された場合のペイアウト額は、損益通貨によって異なります。
| 損益通貨 | 0.1ロット | 1ロット |
|---|---|---|
| 日本円 | 10,000円 | 100,000円 |
| 米ドル | 100米ドル | 1,000米ドル |
| ユーロ | 100ユーロ | 1,000ユーロ |
| 英ポンド | 100ポンド | 1,000ポンド |
| 豪ドル | 100豪ドル | 1,000豪ドル |
たとえば日本円建ての銘柄を0.1ロット取引した場合、100ポイントで清算されたときのペイアウト額は10,000円です。
国内バイナリーオプションでよく見られる、
「1枚1,000円ペイアウト」
とは仕組みが異なります。
最大損失額を証拠金として管理する
IG証券のバイナリーオプションは証拠金取引です。
取引時にプレミアムそのものを受け渡すのではなく、その取引で発生し得る最大損失額を維持証拠金として管理し、途中決済または最終清算時に差金決済します。
そのため、ポジションを保有した時点で、為替換算の影響を除けば最大損失額を把握できます。
ここは、購入時にオプション代金を支払う他社サービスとの大きな違いです。
IG証券では「買い」と「売り」から取引できる
IG証券では、新規の買い取引だけでなく売り取引もできます。
買い取引の損益
「条件を満たす」と予測する場合は、買い取引を利用できます。
たとえば日本円建ての銘柄について、
- 取引価格:40ポイント
- 取引数量:0.1ロット
で買ったとします。
0.1ロットでは100ポイントのペイアウトが10,000円なので、1ポイントあたり100円です。
したがって40ポイントなら、プレミアム相当額は、
40ポイント × 100円=4,000円
です。
条件を満たして100ポイントで清算された場合、
10,000円-4,000円=6,000円
が最大利益となります。
反対に、条件を満たさず0ポイントで清算された場合は、4,000円が最大損失です。
IG証券では、買い取引について、
最大利益=ペイアウト-プレミアム
最大損失=プレミアム相当額
という仕組みになっています。
売り取引の損益
「条件を満たさない」と予測する場合は、売り取引ができます。
同じ40ポイント・0.1ロットで売った場合、プレミアム相当額は4,000円です。
条件を満たさず0ポイントで清算された場合、この4,000円が最大利益となります。
一方、条件を満たして100ポイントで清算された場合は、
10,000円-4,000円=6,000円
が最大損失です。
つまり、
買い:条件が成立すると予測
売り:条件が成立しないと予測
という形で取引できます。
なお、実際にはポジション保有時にプレミアムを現金で受け渡すのではなく、最大損失額を維持証拠金として管理し、決済・清算時に差金決済されます。
IG証券のバイナリーオプションは途中決済できる
IG証券では、注文受付期間中であれば、保有しているバイナリーオプションを判定前に途中決済できます。
買いポジション・売りポジションのどちらも途中決済が可能です。
たとえば相場が予測方向へ動いた場合、判定まで待たずに損益を確定できます。
反対に、予測と逆方向へ動いた場合に途中決済するという判断も可能です。
ただし、途中決済時の取引価格は変動します。
そのため、
途中決済すれば必ず利益を確保できる、または損失を小さくできる
という意味ではありません。
判定前にポジションを解消する仕組みや利益確定・損失軽減については、
「バイナリーオプションの途中売却とは?」
で詳しく解説しています。
IG証券の還元率・損失発生口座割合
IG証券では、バイナリーオプションについて、
- FX
- 株価指数
- 商品
に分けて月次取引実績を公表しています。
2026年7月のFX還元率は95.7%
2026年7月の月次実績は次のとおりです。
| 対象 | 還元率 | 損失発生口座割合 |
|---|---|---|
| FX | 95.7% | 72.4% |
| 株価指数 | 98.4% | 61.3% |
| 商品 | 93.3% | 72.7% |
IG証券が2026年8月7日に公表した2026年7月実績です。
本記事では「顧客の支払総額に対する顧客の受取総額の割合」を、分かりやすく還元率と表記しています。
たとえばFXの還元率95.7%とは、
「95.7%の確率で勝てる」
という意味ではありません。
その月の顧客全体について、支払総額に対して受取総額がどの程度だったかを示した数字です。
IG証券の月次データを見るときの注意点
IG証券の月次取引実績には、法人口座による取引も含まれています。
そのため、他の国内バイナリーオプション会社と還元率を比較するときは、集計対象が完全に同じとは限らない点に注意が必要です。
また、
FX95.7%
株価指数98.4%
商品93.3%
と資産クラスによって実績も異なります。
したがって、「IG証券全体の還元率が95.7%」という意味ではありません。
IG証券を含む国内6社のFXバイナリーについて、最新月・6か月・12か月の還元率と損失発生口座割合を比較した結果は、
「国内バイナリーオプション6社の還元率比較」
でまとめています。
IG証券では過去の月次実績も公式ページで確認できます。2026年8月21日時点では、2026年7月分が最新です。
IG証券のバイナリーオプションのメリット
FX・株価指数・商品から選べる
IG証券は、FXだけでなく株価指数や商品もバイナリーオプションの対象にできることが特徴です。
為替だけでなく、日経平均などの株価指数や金・原油なども取引対象として比較したい場合に選択肢が広がります。
権利行使価格の選択肢が多い
IG証券のFXバイナリーでは、1つの取引期間に複数の権利行使価格が設定されます。
そのため、自分が予測する価格水準に合わせて選択できます。
ただし、権利行使価格によって取引価格も異なるため、
選択肢が多い=利益を出しやすい
という意味ではありません。
IG証券のバイナリーオプションのデメリット・注意点
他社より仕組みを理解する項目が多い
IG証券では、
- FX・株価指数・商品
- 0~100ポイント
- ロット
- 証拠金
- 買い・売り
- 当日・2時間
- 外貨建て損益
などを理解する必要があります。
一般的な国内の「オプションを購入して、条件成立なら固定額がペイアウトされる」というサービスと比べると、最初は仕組みを複雑に感じる可能性があります。
特に、ロット・ポイント・ペイアウト・最大損失額の関係は取引前に確認しておくことが重要です。
スプレッドがある
IG証券のオプション価格には買付価格と売付価格があり、その差がスプレッドです。
スプレッドは一定ではなく、提示価格の水準や取引終了までの残り時間によって変動する場合があります。
また、判定時刻が近づき、原資産価格と権利行使価格が接近している場合には、価格変動が大きくなり、スプレッドが広がったりスリッページが発生したりする場合があります。
バイナリーオプションの価格が変動する要因や買付価格・売付価格の考え方については、
「バイナリーオプションの購入価格・スプレッドとは?」
で詳しく解説しています。
外貨建てでは為替レートの影響も受ける
米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドルなどを損益通貨とする銘柄では、損益が外貨建てとなります。
最大利益・最大損失はポジション保有時点で計算できますが、円などの口座通貨へ換算する際には為替レート変動の影響を受けます。
そのため、日本円建て銘柄と外貨建て銘柄では、損益の見方にも違いがあります。
スマホアプリではバイナリーオプションを取引できない
IG証券のバイナリーオプションはスマートフォンから利用できますが、iOS・Android版のIG証券アプリでは取引できません。
スマートフォンやタブレットでは、アプリではなくWebブラウザからIG証券の取引システムへアクセスして利用します。
スマホアプリだけで取引したい人は、この点を確認しておきましょう。
IG証券の無料デモ口座を利用する
IG証券では無料デモ口座を提供しています。
IG証券は他社と取引価格や損益計算の仕組みが異なるため、本番取引の前にデモ画面で確認しておくと理解しやすくなります。
0~100ポイントや買い・売りを確認しておく
デモでは、
- 0~100ポイントの価格表示
- 権利行使価格
- ロット
- 買い取引
- 売り取引
- 最大利益・最大損失
- 途中決済
などを確認するとよいでしょう。
特に、
「40ポイントを0.1ロットで取引すると、いくらの最大利益・最大損失になるのか」
といった部分は、実際の画面を見ながら確認すると理解しやすくなります。
IG証券を含む国内6社のデモ対応については、
「バイナリーオプションのデモ取引」
で比較しています。
IG証券でバイナリーオプションを始めるには?
IG証券の口座を開設する
バイナリーオプションを利用するには、まずIG証券の取引口座を開設します。
口座開設後、My IGからバイナリーオプションの利用手続きを進めます。
バイナリーオプションの利用手続きを行う
取引開始前には、投資目的や取引経験、損失許容額などを申告し、リスクに関する確認を行います。
バイナリーオプションは、IG証券の口座を開設しただけで無条件に取引できるわけではありません。
個人口座は知識確認テストへの合格が必要
個人口座では、バイナリーオプションの取引開始前に知識確認テストへ合格する必要があります。
IG証券では、バイナリーオプションの知識確認テストに向けた学習コンテンツも提供しています。
実際に申し込むときは、最新の取引開始基準や取引説明書を確認してください。
バイナリーオプション会社の選び方から口座開設、取引開始までの基本的な流れについては、
「バイナリーオプションの始め方・やり方」
で解説しています。
IG証券はどんな人が比較候補?
IG証券は、FXだけでなく株価指数や金・原油などもバイナリーオプションで取引したい人や、複数の権利行使価格から選びたい人、買い・売りの両方から取引したい人の比較候補になります。
一方、0~100ポイント、ロット、証拠金などIG証券独自の仕組みを理解する必要があります。
「数百円でオプションを購入して、条件成立なら1,000円ペイアウト」
というような、よりシンプルな国内通貨バイナリーも含めて検討したい場合は、
「国内バイナリーオプション会社6社の比較」
で他社との違いを確認するとよいでしょう。
まとめ
IG証券のバイナリーオプションは、FXだけでなく株価指数や商品も取引対象にできるラダーオプションです。
主な特徴は、
- FX・株価指数・商品に対応
- FXは最大7通貨ペア
- FX当日・FX2時間を提供
- 取引価格は0~100ポイント
- 最小0.1ロット
- 買い・売りの両方から取引可能
- 最大損失額を維持証拠金として管理
- 途中決済可能
- 無料デモ口座あり
- スマートフォンではWebブラウザから利用
となっています。
2026年7月の月次実績では、FXバイナリーの**還元率95.7%、損失発生口座割合72.4%**でした。株価指数は98.4%・61.3%、商品は93.3%・72.7%です。なお、IG証券の公表実績には法人口座の取引も含まれています。
ただし、還元率は過去の顧客全体の取引実績であり、自分自身の将来の勝率や利益を表す数字ではありません。
IG証券は他社と商品構造がかなり異なるため、取引価格・ロット・ペイアウト・証拠金・買いと売り・スプレッドなどの仕組みを理解したうえで比較することが重要です。

