FXを始めると、「含み益」「含み損」「確定損益」という言葉をよく見かけます。
含み益とは、まだ決済していないポジションに出ている利益のことです。
含み損とは、まだ決済していないポジションに出ている損失のことです。
そして、確定損益とは、ポジションを決済したあとに確定した利益や損失のことです。
FXでは、ポジションを持っている間、為替レートの動きによって損益が変動します。
画面上では利益が出ているように見えても、決済するまでは確定していません。
この記事では、FXの含み益・含み損とは何か、確定損益との違い、初心者が注意すべきポイントをわかりやすく解説します。
FXの含み益・含み損とは?
FXの含み益・含み損とは、まだ決済していないポジションに発生している損益のことです。
ポジションとは、FXで保有している未決済の取引のことです。
たとえば、米ドル/円を買って、まだ売って決済していない状態なら「買いポジション」を持っている状態です。
このポジションを持っている間に、為替レートが動くことで損益が変わります。
自分にとって有利な方向に動けば含み益です。
自分にとって不利な方向に動けば含み損です。
ただし、含み益や含み損は、まだ決済していない状態の損益です。
決済するまでは、実際の利益や損失として確定していません。

含み益について詳しく説明
含み益とは、まだ決済していないポジションに出ている利益のことです。
たとえば、米ドル/円を150円で買ったとします。
その後、米ドル/円が151円まで上がった場合、買いポジションには利益が出ています。
この時点でまだ決済していない利益が、含み益です。
買いポジションの場合、価格が上がると含み益になります。
売りポジションの場合、価格が下がると含み益になります。
含み益が出ていると、画面上では利益が増えているように見えます。
しかし、相場が反転すれば、含み益は減ることがあります。
場合によっては、含み益だったものが含み損に変わることもあります。
そのため、含み益は「まだ確定していない利益」と考えることが大切です。
含み損について詳しく説明
含み損とは、まだ決済していないポジションに出ている損失のことです。
たとえば、米ドル/円を150円で買ったとします。
その後、米ドル/円が149円まで下がった場合、買いポジションには損失が出ています。
この時点でまだ決済していない損失が、含み損です。
買いポジションの場合、価格が下がると含み損になります。
売りポジションの場合、価格が上がると含み損になります。
含み損は、決済していないため損失が確定していない状態です。
しかし、だからといって安全という意味ではありません。
含み損が大きくなると、有効証拠金が減り、証拠金維持率が下がります。
証拠金維持率が下がりすぎると、ロスカットされる可能性があります。

確定損益とは?
確定損益とは、ポジションを決済したあとに確定した利益や損失のことです。
たとえば、米ドル/円を150円で買って、151円で売って決済した場合、その利益は確定益になります。
反対に、150円で買って、149円で売って決済した場合、その損失は確定損になります。
つまり、確定損益は「決済後の損益」です。
含み益や含み損は、ポジションを保有している間の損益です。
一方、確定損益は、ポジションを閉じたあとに実際に口座に反映される損益です。
FXでは、利益も損失も、決済して初めて確定します。
含み益・含み損と確定損益の違い
含み益・含み損と確定損益の違いは、決済しているかどうかです。
含み益・含み損は、まだ決済していないポジションに出ている損益です。
確定損益は、ポジションを決済したあとに確定した損益です。
簡単に整理すると、次のようになります。
含み益:未決済ポジションに出ている利益
含み損:未決済ポジションに出ている損失
確定益:決済して確定した利益
確定損:決済して確定した損失
初心者が特に注意したいのは、含み益を「もう利益が確定した」と考えないことです。
含み益は、相場が動けば減る可能性があります。
また、含み損を「決済していないから損ではない」と考えるのも危険です。
含み損が拡大してロスカットされることも考えられます。
買いポジションの含み益・含み損
買いポジションでは、価格が上がると含み益になります。
反対に、価格が下がると含み損になります。
たとえば、米ドル/円を150円で買った場合を考えます。
米ドル/円が151円になれば、買った価格より上がっているため含み益です。
米ドル/円が149円になれば、買った価格より下がっているため含み損です。
買いポジションは、相場が上がると利益を狙える取引です。
そのため、上昇すると含み益、下落すると含み損になります。

売りポジションの含み益・含み損
売りポジションでは、価格が下がると含み益になります。
反対に、価格が上がると含み損になります。
たとえば、米ドル/円を150円で売った場合を考えます。
米ドル/円が149円になれば、売った価格より下がっているため含み益です。
米ドル/円が151円になれば、売った価格より上がっているため含み損です。
FXでは、買いだけでなく売りからも取引できます。
ただし、売りポジションでも、予想と反対に価格が上がれば損失になります。
買いでも売りでも、含み損が大きくなる前にリスク管理をすることが大切です。
含み益は決済するまで確定しない
含み益が出ていると、安心してしまうことがあります。
しかし、含み益は決済するまで確定しません。
たとえば、買いポジションに1万円の含み益が出ていたとしても、そのまま保有を続けて相場が反転すれば、含み益が減ることがあります。
場合によっては、含み益がなくなり、含み損に変わることもあります。
そのため、含み益が出ているときは、どこで利益を確定するかを考えることが大切です。
利益を伸ばすことも大切ですが、何も決めずに保有し続けると、せっかくの利益を失うこともあります。
初心者は、エントリー前またはポジション保有中に、利確ラインを決めておくと判断しやすくなります。
利確ラインや損切りラインを決めたら、指値注文や逆指値注文を使って、あらかじめ決済注文を設定しておくこともできます。
成行注文・指値注文・逆指値注文など、FXの基本的な注文方法については「FXの注文方法とは?成行・指値・逆指値を初心者向けに解説」で詳しく解説しています。

含み損を放置するのは危険
含み損は、決済していないため、まだ損失が確定していない状態です。
しかし、含み損を放置するのは危険です。
相場が戻れば含み損が減ることもありますが、必ず戻るとは限りません。
含み損がさらに大きくなると、口座資金が減り、証拠金維持率も下がります。
証拠金維持率が下がりすぎると、ロスカットされる可能性があります。
特に初心者は、「そのうち戻るだろう」と考えて損切りを先延ばしにしやすいです。
しかし、損切りをしないまま含み損を放置すると、最初は小さかった損失が大きな損失に変わることがあります。

含み損とロスカットの関係
含み損が大きくなると、ロスカットに近づくことがあります。
ロスカットとは、損失が一定以上に大きくなったときに、FX会社によってポジションが強制的に決済される仕組みです。
ロスカットは損失の拡大を防ぐための仕組みですが、ロスカットされる時点では大きな損失になっていることが多いです。
含み損が増えると、有効証拠金が減ります。
有効証拠金が減ると、証拠金維持率が下がります。
そして、証拠金維持率がFX会社の基準を下回ると、ロスカットの対象になる場合があります。
そのため、含み損を「まだ確定していないから大丈夫」と考えるのは危険です。
ロスカットに頼るのではなく、自分で損切りしてリスクを管理することが大切です。

含み益・含み損とロットの関係
含み益や含み損の金額は、ロットによって変わります。
ロットとは、FXで取引する数量を表す単位です。
同じ10pipsの値動きでも、ロットが大きければ損益額は大きくなります。
たとえば、1,000通貨で取引している場合と、1万通貨で取引している場合では、同じ値動きでも損益額が大きく違います。
ロットを大きくすると、含み益も大きくなりやすいですが、含み損も大きくなりやすいです。
初心者は、利益だけを見てロットを大きくしないことが大切です。
含み損になったときに耐えられるか、損切りできるかを考えて、無理のないロットで取引しましょう。

含み益・含み損とpipsの関係
pipsとは、FXで値動きの幅を表す単位です。
含み益や含み損は、何pips動いたかによって変わります。
たとえば、買いポジションを持っていて、価格が10pips上がれば含み益になります。
反対に、10pips下がれば含み損になります。
ただし、同じ10pipsでも、取引数量によって損益額は変わります。
そのため、含み益・含み損を見るときは、pipsとロットをセットで考えることが大切です。
「何pips動いたか」だけでなく、「その値動きでいくらの損益になるか」を確認しましょう。

確定損益を見るときの注意点
確定損益を見るときは、1回ごとの勝ち負けだけで判断しないことが大切です。
FXでは、すべての取引で勝つことはできません。
大切なのは、勝ったときの利益と、負けたときの損失のバランスです。
たとえば、勝率が高くても、1回の負けが大きすぎると資金は減ってしまいます。
反対に、勝率が低くても、損失を小さく抑えて利益を伸ばせれば、全体ではプラスになる場合もあります。
初心者は、確定損益だけで一喜一憂するのではなく、取引理由や損切りの位置、ロットの大きさも振り返ることが大切です。
初心者が注意すべきポイント
FX初心者は、含み益・含み損について次の点に注意しましょう。
含み益は決済するまで確定しない
含み損は放置すると大きくなる可能性がある
含み損は証拠金維持率に影響する
ロットが大きいほど含み益・含み損も大きくなる
損切りラインを決めずに取引しない
利益確定の目安も考えておく
ロスカットに頼らない
特に重要なのは、含み損を放置しないことです。
損切りはつらい判断ですが、資金を守るためには必要です。
まとめ|含み益・含み損は未確定の損益
FXの含み益とは、まだ決済していないポジションに出ている利益のことです。
含み損とは、まだ決済していないポジションに出ている損失のことです。
どちらも、決済するまでは確定していません。
一方、確定損益とは、ポジションを決済したあとに確定した利益や損失のことです。
初心者は、含み益を「もう確定した利益」と考えないようにしましょう。
また、含み損を「決済していないから損ではない」と考えるのも危険です。
含み損は、証拠金維持率やロスカットに関係します。
FXでは、ポジションを持つ前に、損切りラインと利確ラインを決めておくことが大切です。
含み益・含み損の意味を理解して、無理のないポジション管理を心がけましょう。


