FXを始めると、「10pips取れた」「損切りは20pips」「スプレッドは0.2pips」など、pipsという言葉をよく見かけます。
pipsとは、FXで値動きの幅を表す単位です。
初心者の方にとっては、「1pipsはいくら?」「円でいうと何円?」「pipsと利益額は何が違うの?」とわかりにくいかもしれません。
しかし、pipsはFXの損益、スプレッド、損切り、利確、トレード記録を理解するうえでとても重要です。
この記事では、FXのpipsとは何か、1pipsの意味、ドル円やユーロドルでの考え方、pipsとロットの関係、初心者が注意すべきポイントまでわかりやすく解説します。
- FXのpipsとは?
- なぜpipsを使うのか?
- 1pipsはいくら?
- ドル円の1pipsは何円?
- クロス円の1pipsも基本は1銭
- ユーロドルの1pipsは?
- 0.1pips単位で表示されるFX会社が多い
- pipsは利益額そのものではない
- pipsとロットの関係
- ドル円でpipsを円に計算する方法
- ドル円で1pips動くといくら?
- 10pips取れたらいくら?
- 100pips動くといくら?
- pipsと損切りの関係
- pipsと利確の関係
- pipsとスプレッドの関係
- pipsでトレード記録をつけるメリット
- pipsだけで上手い・下手は判断できない
- pipsで初心者が勘違いしやすいこと
- 初心者はまずドル円でpipsを覚えるとわかりやすい
- pipsを理解すると資金管理がしやすくなる
- まとめ|pipsはFXの値動きを表す基本単位
- FXの基本用語をまとめて確認する
FXのpipsとは?
FXのpipsとは、為替レートの値動きの幅を表す単位です。
簡単にいうと、「どれくらい価格が動いたか」を表すための共通単位です。
たとえば、米ドル/円が150.00円から150.10円に上がった場合、10銭動いたことになります。
FXでは、この値動きを「10pips」と表現します。
つまり、pipsは利益額そのものではなく、値動きの大きさを表す言葉です。
同じ10pipsでも、取引数量が小さければ利益や損失は小さくなります。
反対に、取引数量が大きければ、同じ10pipsでも利益や損失は大きくなります。
なぜpipsを使うのか?
FXでは、通貨ペアによって価格の表示が違います。
たとえば、米ドル/円は150.00円のように表示されます。
一方、ユーロ/米ドルは1.0800のように表示されます。
このように、通貨ペアによって桁数や単位が違うため、値動きの幅を共通して表すためにpipsが使われます。
pipsを使うことで、通貨ペアが違っても「どれくらい動いたか」を比較しやすくなります。
たとえば、ドル円で20pips動いた、ユーロドルで20pips動いた、というように値動きの幅を整理できます。
1pipsはいくら?
1pipsがいくらを意味するかは、通貨ペアによって変わります。
初心者がまず覚えたいのは、次の2つです。
円が絡む通貨ペアでは、基本的に1pips = 0.01円です。
円が絡まない通貨ペアでは、基本的に1pips = 0.0001です。
たとえば、米ドル/円、ユーロ/円、ポンド/円、豪ドル/円のような円が絡む通貨ペアでは、1pipsは0.01円です。
0.01円は1銭です。
つまり、ドル円で1pips動くということは、1銭動くという意味です。
一方、ユーロ/米ドルやポンド/米ドルのような円が絡まない通貨ペアでは、1pipsは0.0001です。
ドル円の1pipsは何円?
米ドル/円のような円が絡む通貨ペアでは、1pipsは0.01円です。
たとえば、米ドル/円が次のように動いたとします。
150.00円 → 150.01円
これは0.01円の値動きです。
つまり、1pipsの上昇です。
次に、
150.00円 → 150.10円
これは0.10円、つまり10銭の値動きです。
FXでは、10pipsの上昇と表現します。
さらに、
150.00円 → 151.00円
これは1円の値動きです。
1円は100銭なので、100pipsの値動きになります。
クロス円の1pipsも基本は1銭
ユーロ/円、ポンド/円、豪ドル/円など、円が絡む通貨ペアをクロス円と呼ぶことがあります。
これらの通貨ペアでも、基本的に1pipsは0.01円です。
たとえば、ユーロ/円が160.00円から160.20円に上がった場合、20銭の上昇です。
つまり、20pips上昇したということになります。
ポンド/円が190.00円から189.50円に下がった場合、50銭の下落です。
つまり、50pips下落したということになります。
初心者は、まず「円が絡む通貨ペアは1pips=0.01円」と覚えるとわかりやすいです。
ユーロドルの1pipsは?
ユーロ/米ドルのように円が絡まない通貨ペアでは、1pipsは基本的に0.0001です。
たとえば、ユーロ/米ドルが次のように動いたとします。
1.0800 → 1.0801
これは0.0001の値動きです。
つまり、1pipsの上昇です。
次に、
1.0800 → 1.0810
これは0.0010の値動きです。
つまり、10pipsの上昇です。
さらに、
1.0800 → 1.0900
これは0.0100の値動きです。
つまり、100pipsの上昇です。
円が絡まない通貨ペアでは、小数点以下4桁目が1pipsの目安になります。
0.1pips単位で表示されるFX会社が多い
FX会社や取引ツールによっては、価格表示が0.1pips単位で表示されます。
たとえば、米ドル/円が150.001のように小数点以下3桁で表示される場合があります。
この場合、0.001円は0.1pipsです。
1pipsは0.01円なので、その10分の1が0.1pipsです。
初心者は、細かい表示に混乱しやすいですが、まずは次のように覚えれば大丈夫です。
ドル円など円が絡む通貨ペアでは、0.01円が1pips。
ユーロドルなど円が絡まない通貨ペアでは、0.0001が1pips。
細かい桁は、0.1pipsとして表示されていることがあります。
pipsは利益額そのものではない
初心者が特に注意したいのは、pipsは利益額そのものではないということです。
pipsは、あくまで値動きの幅です。
たとえば、10pips取れたとしても、それが何円の利益になるかは取引数量によって変わります。
1,000通貨で10pips取った場合と、1万通貨で10pips取った場合では、利益額が違います。
つまり、pipsだけを見ても、実際にいくら儲かったかはわかりません。
損益を考えるときは、pipsとロット、つまり取引数量をセットで見る必要があります。

pipsとロットの関係
FXの損益は、pipsと取引数量によって変わります。
同じ10pipsの値動きでも、取引数量が大きいほど損益は大きくなります。
たとえば、米ドル/円で10pips動いた場合を考えてみましょう。
1,000通貨なら、およそ100円の損益です。
1万通貨なら、およそ1,000円の損益です。
10万通貨なら、およそ1万円の損益です。
このように、pipsは値動きの幅であり、ロットは取引数量です。
損益は、この2つの組み合わせで決まります。
ドル円でpipsを円に計算する方法
米ドル/円のような円が絡む通貨ペアでは、pipsから損益を計算しやすいです。
基本的には、次のように考えます。
損益 = pips数 × 0.01円 × 通貨数量
たとえば、米ドル/円で10pips取れたとします。
1,000通貨で取引していた場合、
10pips × 0.01円 × 1,000通貨 = 100円
つまり、およそ100円の利益です。
1万通貨で取引していた場合、
10pips × 0.01円 × 10,000通貨 = 1,000円
つまり、およそ1,000円の利益です。
このように、同じ10pipsでも取引数量によって利益額は変わります。
ドル円で1pips動くといくら?
米ドル/円で1pips動いたときの損益は、取引数量によって変わります。
目安は次の通りです。
| 取引数量 | 1pipsの損益目安 |
|---|---|
| 1,000通貨 | 約10円 |
| 1万通貨 | 約100円 |
| 10万通貨 | 約1,000円 |
たとえば、1万通貨で米ドル/円を取引している場合、1pips動くと約100円の損益になります。
10pips動けば約1,000円、100pips動けば約1万円です。
この感覚を持っておくと、損切り幅や利確目標を考えやすくなります。
10pips取れたらいくら?
「10pips取れたらいくら?」という疑問も、取引数量によって答えが変わります。
米ドル/円で10pips取れた場合の目安は次の通りです。
| 取引数量 | 10pipsの損益目安 |
|---|---|
| 1,000通貨 | 約100円 |
| 1万通貨 | 約1,000円 |
| 10万通貨 | 約10,000円 |
初心者は、pips数だけでなく、自分が何通貨で取引しているかを必ず確認しましょう。
大きなロットで取引している場合、少しのpipsでも損益が大きくなります。
100pips動くといくら?
米ドル/円で100pips動くということは、1円動くということです。
たとえば、150.00円から151.00円に上がれば100pipsの上昇です。
この場合、損益の目安は次のようになります。
| 取引数量 | 100pipsの損益目安 |
|---|---|
| 1,000通貨 | 約1,000円 |
| 1万通貨 | 約10,000円 |
| 10万通貨 | 約100,000円 |
100pipsと聞くと、値動きの幅としては大きく感じるかもしれません。
しかし、取引数量が大きいと、損益額も非常に大きくなります。
初心者は、値幅だけでなく金額への影響も必ず確認しましょう。
pipsと損切りの関係
FXでは、損切り幅をpipsで考えることがあります。
1クリックで注文ができる、いわゆる「スピード注文」と呼ばれるツールで、スキャルピング(超短期売買)をやるときは、特にそうです。
たとえば、「20pips逆に動いたら損切りする」というように決めます。
損切り幅をpipsで決めると、トレードのルールを作りやすくなります。
ただし、損切り幅だけでなく、ロットも一緒に考える必要があります。
20pipsの損切りでも、1,000通貨なら損失は小さめです。
しかし、10万通貨なら損失はかなり大きくなります。
つまり、損切り幅とロットの両方を考えて、1回の損失額を決めることが大切です。


pipsと利確の関係
利確目標もpipsで考えることがあります。
たとえば、「30pips取れたら利確する」「直近高値まで50pipsある」というように使います。
pipsで利確目標を考えると、値動きの幅を客観的に見やすくなります。
ただし、pipsだけで利確を決めるのではなく、相場の状況も見ることが大切です。
サポートラインやレジスタンスライン、トレンドの強さ、経済指標の予定なども合わせて判断しましょう。
初心者は、まずpipsを使って損切り幅や利確幅を記録する習慣をつけると、トレードを振り返りやすくなります。
pipsとスプレッドの関係
スプレッドもpipsで表示されることがあります。
スプレッドとは、買値と売値の差のことです。
たとえば、米ドル/円のスプレッドが0.2pipsと表示されている場合、取引を始めた時点で0.2pips分のコストがあるということです。
スプレッドが狭いほど、取引コストは小さくなります。
反対に、スプレッドが広いほど、利益になるまでにより大きな値動きが必要になります。
特に短期売買では、スプレッドの影響が大きくなります。

pipsでトレード記録をつけるメリット
pipsを理解すると、トレード記録がつけやすくなります。
たとえば、次のように記録できます。
ドル円ロングで+20pips
ユーロ円ショートで-15pips
ポンド円ロングで+50pips
損切り幅は25pips
利確目標は40pips
このようにpipsで記録すると、金額だけではなく、値動きの幅として自分のトレードを振り返れます。
金額だけで記録すると、ロットを変えたときに比較しにくくなります。
しかし、pipsで記録すれば、どれくらいの値幅を取れたのか、どれくらい逆行したのかを確認しやすくなります。
pipsだけで上手い・下手は判断できない
pipsは便利な単位ですが、pipsだけでトレードの上手い・下手を判断するのは危険です。
たとえば、100pips取れたとしても、損切りを大きく広げすぎていたなら、リスクを取りすぎていた可能性があります。
逆に、10pipsの利益でも、リスクを小さく抑えて計画通りに取れたなら、良いトレードといえる場合があります。
大切なのは、何pips取ったかだけではありません。
どれくらいのリスクを取って、どのような根拠で入り、どこで損切りし、どこで利確したのかです。
pipsはあくまで値動きを測る道具として使いましょう。
pipsで初心者が勘違いしやすいこと
初心者がpipsで勘違いしやすいポイントを整理します。
pipsを利益額だと思ってしまう
pipsは利益額ではありません。
pipsは値動きの幅です。
実際の利益や損失は、pips数と取引数量によって変わります。
10pipsなら小さい損失だと思ってしまう
10pipsという値幅だけを見ると小さく感じるかもしれません。
しかし、大きなロットで取引していれば、10pipsでも大きな損失になります。
通貨ペアによって1pipsの位置が違う
円が絡む通貨ペアと、円が絡まない通貨ペアでは、1pipsの位置が違います。
ドル円では0.01円が1pipsです。
ユーロドルでは0.0001が1pipsです。
この違いを理解しておきましょう。

pipsだけを追いかけてしまう
「今日は何pips取ったか」だけを追いかけると、無理な取引になりやすいです。
pipsよりも、損失管理やトレードの質を重視することが大切です。
初心者はまずドル円でpipsを覚えるとわかりやすい
初心者は、まず米ドル/円でpipsの感覚を覚えるとわかりやすいです。
ドル円では、1pipsが0.01円、つまり1銭です。
150.00円から150.10円に動けば10pips。
150.00円から151.00円に動けば100pips。
このように、円で考えやすいため、pipsの感覚をつかみやすいです。
慣れてきたら、ユーロドルやポンドドルなど、円が絡まない通貨ペアのpipsも覚えていくとよいでしょう。
pipsを理解すると資金管理がしやすくなる
pipsを理解すると、資金管理がしやすくなります。
たとえば、損切り幅を20pipsにする場合、ロットをどれくらいにすれば損失額を抑えられるか考えられます。
1回の損失を1,000円以内に抑えたいなら、取引数量を調整する必要があります。
つまり、pipsはロット管理や損切り設定とセットで考えるものです。
FXでは、ただ上がるか下がるかを予想するだけではなく、どれくらい逆に動いたら撤退するかを決めることが重要です。
pipsを理解することで、感覚ではなく数字でリスクを管理しやすくなります。
まとめ|pipsはFXの値動きを表す基本単位
初心者は、まず次のポイントを覚えておきましょう。
pipsは値動きの幅を表す単位です。
円が絡む通貨ペアでは、基本的に1pips = 0.01円です。
円が絡まない通貨ペアでは、基本的に1pips = 0.0001です。
pipsは利益額そのものではありません。
実際の損益は、pips数と取引数量で決まります。
損切りや利確、スプレッド、トレード記録でもpipsが使われます。
初心者は、まずドル円でpipsの感覚をつかむとわかりやすいです。
FXの基本用語をまとめて確認する
FXの基本用語をまとめて確認したい方は「FX初心者が最初に覚えるべき用語まとめ」も参考にしてください。


