FXを始めると、「ポジションを持つ」「ポジションを決済する」「買いポジション」「売りポジション」などの言葉をよく見かけます。
ポジションとは、簡単にいうと、FXで保有している未決済の取引のことです。
たとえば、米ドル/円を買って、まだ決済していない状態なら「米ドル/円の買いポジションを持っている」といいます。
反対に、米ドル/円を売って、まだ決済していない状態なら「米ドル/円の売りポジションを持っている」といいます。
FXでは、ポジションを持っている間、為替レートの変動によって含み益や含み損が変わります。
この記事では、FXのポジションとは何か、建玉との違い、買いポジション・売りポジションの意味、ポジションを持つときの注意点まで、初心者向けにわかりやすく解説します。
- FXのポジションとは?
- ポジションは「建玉」とも呼ばれる
- ポジションを持つとは?
- 買いポジションとは?
- 売りポジションとは?
- ポジションとエントリーの違い
- ポジションと決済の関係
- 含み益とは?
- 含み損とは?
- ポジションを持つと損益が変動する
- ポジションとロットの関係
- ポジションとpipsの関係
- ポジションと証拠金の関係
- ポジションと証拠金維持率
- ポジションとロスカット
- ポジションとスワップポイント
- ポジションを持ち越すとは?
- ポジション管理とは?
- ポジションを増やすときの注意点
- ポジションを放置するのは危険
- 初心者がポジションで失敗しやすい理由
- 初心者がポジションを持つ前に確認すること
- 初心者はまず小さなポジションから始めよう
- ポジションを理解するとFXの流れがわかりやすくなる
- まとめ|ポジションとは保有中の未決済取引のこと
FXのポジションとは?
FXのポジションとは、保有中の未決済取引のことです。
もう少し簡単にいうと、「買ったまま、または売ったまま、まだ決済していない状態」のことです。
たとえば、米ドル/円を150円で買ったとします。
その後、まだ売って決済していない場合、その取引はポジションとして残っています。
この場合は、米ドル/円の買いポジションを持っている状態です。
反対に、米ドル/円を150円で売ったあと、まだ買い戻して決済していない場合は、米ドル/円の売りポジションを持っている状態です。
FXでは、ポジションを持っている間は、相場の値動きによって利益や損失が変動します。
ポジションは「建玉」とも呼ばれる
FXのポジションは、「建玉」と呼ばれることもあります。
建玉は「たてぎょく」と読みます。
少し専門的な言葉ですが、意味はポジションとほぼ同じです。
つまり、建玉とは、まだ決済していない保有中の取引のことです。
FX会社の取引画面では、「建玉一覧」「建玉照会」「保有建玉」などと表示される場合があります。
初心者の方は、最初は難しく感じるかもしれませんが、
ポジション = 建玉 = 保有中の取引
と覚えておけば大丈夫です。
ポジションを持つとは?
ポジションを持つとは、新しく取引を始めて、その取引を保有している状態のことです。
たとえば、米ドル/円を買う注文が成立すると、買いポジションを持つことになります。
米ドル/円を売る注文が成立すると、売りポジションを持つことになります。
ポジションを持った時点では、まだ利益も損失も確定していません。
その後、相場が自分の予想通りに動けば含み益になります。
反対に、予想と逆に動けば含み損になります。
買いポジションとは?
買いポジションとは、通貨ペアを買って保有している状態のことです。
たとえば、米ドル/円を買った場合は、米ドル/円の買いポジションを持っている状態です。
買いポジションでは、価格が上がると利益になります。
反対に、価格が下がると損失になります。
たとえば、米ドル/円を150円で買い、151円で売って決済すれば、1円分の値上がりが利益になります。
このように、買いポジションは「上がると思うとき」に持つポジションです。

売りポジションとは?
売りポジションとは、通貨ペアを売って保有している状態のことです。
たとえば、米ドル/円を売った場合は、米ドル/円の売りポジションを持っている状態です。
売りポジションでは、価格が下がると利益になります。
反対に、価格が上がると損失になります。
たとえば、米ドル/円を150円で売り、149円で買い戻して決済すれば、1円分の値下がりが利益になります。
FXでは、買いだけでなく、売りからも取引できます。
そのため、相場が下がると思う場面でも利益を狙うことができます。
ただし、予想と反対に上がれば損失が出るため、売りポジションでも損切りが重要です。
ポジションとエントリーの違い
エントリーとは、新しく取引を始めることです。
ポジションとは、エントリーしたあとに保有している取引のことです。
たとえば、米ドル/円を150円で買う注文を出して、その注文が成立したとします。
この注文が成立した瞬間がエントリーです。
そして、その買った取引を保有している間は、買いポジションを持っている状態です。
つまり、流れとしては次のようになります。
エントリーする
ポジションを持つ
決済する
利益または損失が確定する
この流れを理解しておくと、FXの取引画面が見やすくなります。
エントリーするときには、成行注文・指値注文・逆指値注文などの注文方法を使います。
どの注文方法を使うかによって、今すぐ取引するのか、指定した価格まで待つのか、損切りを自動で設定するのかが変わります。
注文方法の基本については「FXの注文方法とは?成行・指値・逆指値を初心者向けに解説」で詳しく解説しています。

ポジションと決済の関係
決済とは、保有しているポジションを終了させることです。
買いポジションを持っている場合は、売って決済します。
売りポジションを持っている場合は、買い戻して決済します。
決済すると、その時点で利益または損失が確定します。
たとえば、米ドル/円を150円で買って、151円で売って決済すれば利益になります。
反対に、150円で買って、149円で売って決済すれば損失になります。
FXでは、ポジションを持つことよりも、どこで決済するかがとても重要です。
含み益とは?
含み益とは、まだ決済していない状態で出ている利益のことです。
たとえば、米ドル/円を150円で買ったあと、151円まで上がったとします。
この時点で決済していなくても、買いポジションには利益が出ています。
これが含み益です。
ただし、含み益は決済するまで確定していません。
相場が反転すれば、含み益が減ったり、含み損に変わったりすることもあります。
そのため、含み益が出ているときも、どこで利益を確定するかを考えることが大切です。

含み損とは?
含み損とは、まだ決済していない状態で出ている損失のことです。
たとえば、米ドル/円を150円で買ったあと、149円まで下がったとします。
この時点で決済していなくても、買いポジションには損失が出ています。
これが含み損です。
含み損は、決済しなければ確定していないように感じるかもしれません。
しかし、実際には口座資金や証拠金維持率に影響します。
含み損を放置すると、損失がさらに大きくなり、ロスカットに近づくこともあります。

ポジションを持つと損益が変動する
FXでは、ポジションを持っている間、為替レートの動きによって損益が変わります。
買いポジションなら、価格が上がると利益になり、価格が下がると損失になります。
売りポジションなら、価格が下がると利益になり、価格が上がると損失になります。
つまり、ポジションを持っている間は、常に相場変動の影響を受けます。
そのため、ポジションを持つ前に、どこで損切りするか、どこで利確するかを決めておくことが大切です。
ポジションとロットの関係
ポジションの大きさは、ロットによって変わります。
ロットとは、FXで取引する数量を表す単位です。
同じ米ドル/円の買いポジションでも、1,000通貨で持つのか、1万通貨で持つのかによって損益の大きさは変わります。
たとえば、米ドル/円で1円動いた場合、1,000通貨ならおよそ1,000円の損益です。
1万通貨なら、およそ1万円の損益です。
つまり、ポジションの数量が大きいほど、利益も損失も大きくなります。
初心者は、最初から大きなポジションを持たず、小さなロットから始めることが大切です。

ポジションとpipsの関係
pipsとは、FXで値動きの幅を表す単位です。
ポジションを持っていると、相場が何pips動いたかによって含み益や含み損が変わります。
たとえば、米ドル/円を買って、価格が10pips上がれば利益になります。
反対に、10pips下がれば損失になります。
ただし、同じ10pipsでも、取引数量によって損益額は変わります。
1,000通貨で10pips動いた場合と、1万通貨で10pips動いた場合では、損益の金額が違います。
そのため、ポジション管理では、pipsとロットをセットで考えることが大切です。

ポジションと証拠金の関係
ポジションを持つには、必要証拠金が必要です。
必要証拠金とは、ポジションを保有するために最低限必要な資金のことです。
たとえば、米ドル/円を1,000通貨取引する場合、為替レートが1ドル=150円なら、取引金額は15万円です。
国内FXで最大レバレッジ25倍の場合、必要証拠金は取引金額の4%程度です。
この場合、必要証拠金はおよそ6,000円です。
ただし、必要証拠金ギリギリでポジションを持つのは危険です。
相場が少し逆に動いただけで、証拠金維持率が下がり、ロスカットに近づく可能性があります。

ポジションと証拠金維持率
ポジションを持つと、証拠金維持率を確認することが大切になります。
証拠金維持率とは、必要証拠金に対して、口座資金にどれくらい余裕があるかを示す割合です。
ポジションに含み損が出ると、有効証拠金が減ります。
有効証拠金が減ると、証拠金維持率が下がります。
証拠金維持率が下がりすぎると、ロスカットに近づく可能性があります。
特に、ポジションの数量が大きい場合は、少しの値動きでも証拠金維持率が大きく変化することがあります。
初心者は、ポジションを持ったら損益だけでなく、証拠金維持率も確認しましょう。

ポジションとロスカット
ポジションを持っているときに含み損が大きくなると、ロスカットのリスクがあります。
ロスカットとは、損失が一定以上に大きくなったときに、FX会社によってポジションが強制的に決済される仕組みです。
ロスカットは損失拡大を防ぐための仕組みですが、ロスカットされる時点ではすでに大きな損失になっていることが多いです。
ポジションを大きくしすぎたり、損切りをしなかったりすると、ロスカットに近づきやすくなります。
初心者は、ロスカットに頼るのではなく、自分で損切りしてリスクを管理することが大切です。

ポジションとスワップポイント
ポジションを翌日以降まで持ち越すと、スワップポイントが発生する場合があります。
スワップポイントとは、2つの通貨の金利差によって発生する調整額のことです。
金利が高い通貨を買い、金利が低い通貨を売る場合、スワップポイントを受け取れることがあります。
反対に、取引方向によってはスワップポイントを支払うこともあります。
たとえば、米ドル/円の買いポジションではスワップポイントを受け取れる場合があっても、売りポジションでは支払いになる場合があります。(2026/6/23現在)
ただし、スワップポイントは日々変動します。
ポジションを長く保有する場合は、スワップポイントの受け取り・支払いも確認しておきましょう。

ポジションを持ち越すとは?
ポジションを持ち越すとは、その日のうちに決済せず、翌日以降まで保有することです。
たとえば、夜に米ドル/円を買って、そのまま翌日まで保有する場合は、ポジションを持ち越している状態です。
ポジションを持ち越すと、スワップポイントが発生する場合があります。
また、寝ている間や仕事中に相場が動く可能性もあります。
特に、重要な経済指標や中央銀行イベント、週末をまたぐ場合は注意が必要です。
相場が急変すると、思ったより大きな含み損になることもあります。
初心者は、ポジションを持ち越す前に、損切り注文を入れているか、ロットが大きすぎないかを確認しましょう。
ポジション管理とは?
ポジション管理とは、保有しているポジションの数量や損益、リスクを管理することです。
FXでは、エントリーしたあとも、ポジションをどのように管理するかが重要です。
ポジション管理では、次のような点を確認します。
どの通貨ペアを保有しているか
買いポジションか売りポジションか
ロットは大きすぎないか
含み益・含み損はいくらか
損切りラインは決まっているか
利確ラインは決まっているか
証拠金維持率に余裕があるか
重要な経済指標の前後ではないか
ポジション管理ができていないと、含み損を放置したり、ロットを大きくしすぎたりする原因になります。
ポジションを増やすときの注意点
ポジションを増やすと、利益のチャンスが増えるように見えるかもしれません。
しかし、同時にリスクも大きくなります。
たとえば、米ドル/円の買いポジションを持っている状態で、さらに買いポジションを追加すると、価格が上がったときの利益は大きくなります。
しかし、価格が下がったときの損失も大きくなります。
また、複数の通貨ペアを同時に持つ場合も注意が必要です。
一見すると分散しているように見えても、すべて円が絡む通貨ペアだった場合、円高になるとまとめて含み損が増えることがあります。
初心者は、ポジションを増やしすぎないことが大切です。
ポジションを放置するのは危険
ポジションを持ったまま、何も確認せずに放置するのは危険です。
相場は常に動いています。
含み益だったポジションが、いつの間にか含み損に変わることもあります。
含み損を放置すると、損失が大きくなり、ロスカットに近づく可能性もあります。
特に初心者は、「そのうち戻るだろう」と考えてポジションを放置しがちです。
しかし、相場が必ず戻るとは限りません。
ポジションを持つなら、損切りラインと利確ラインを決めておきましょう。
初心者がポジションで失敗しやすい理由
初心者がポジションで失敗しやすい理由には、いくつかあります。
ポジションを大きくしすぎる
ロットを大きくしすぎると、少しの値動きでも損益が大きくなります。
その結果、冷静に判断できなくなりやすいです。
損切りを決めずにポジションを持つ
損切りラインを決めずにエントリーすると、含み損になったときに判断できなくなります。
結果として、損失を先延ばしにしてしまうことがあります。
複数ポジションを持ちすぎる
複数のポジションを持つと、管理が難しくなります。
初心者は、最初から多くのポジションを持たず、少ない数で管理する方が安全です。
重要指標を確認していない
重要な経済指標や中央銀行イベントの前後は、相場が大きく動くことがあります。
ポジションを持ったままイベントを迎える場合は、リスクを理解しておく必要があります。
初心者がポジションを持つ前に確認すること
初心者は、ポジションを持つ前に次の点を確認しましょう。
なぜ買うのか、なぜ売るのか
どの通貨ペアを取引するのか
ロットは大きすぎないか
損切りラインはどこか
利確ラインはどこか
重要指標の前後ではないか
証拠金維持率に余裕があるか
ポジションを持ち越す予定があるか
スワップポイントは受け取りか支払いか
これらを確認してから取引するだけでも、感情的な取引を減らしやすくなります。
初心者はまず小さなポジションから始めよう
FX初心者は、最初から大きなポジションを持たない方が安全です。
ポジションが大きいと、少しの値動きでも損益が大きくなります。
その結果、焦って決済したり、損切りできなくなったりすることがあります。
まずは小さなロットで取引し、ポジションを持ったときの感覚に慣れることが大切です。
含み益や含み損が出たときに、自分がどのように感じるかを知ることも、FXの学習になります。
ポジションを理解するとFXの流れがわかりやすくなる
ポジションを理解すると、FXの取引の流れがわかりやすくなります。
FXは、エントリーして終わりではありません。
エントリーしたあと、ポジションを保有し、相場の動きを見ながら、どこかで決済します。
その間に、含み益や含み損が変動し、証拠金維持率も変わります。
つまり、FXではポジションを持っている間の管理がとても重要です。
初心者は、ポジションを持つ前に、決済までの流れをイメージしておきましょう。
まとめ|ポジションとは保有中の未決済取引のこと
FXのポジションとは、保有中の未決済取引のことです。
建玉とも呼ばれます。
米ドル/円を買ってまだ決済していない場合は、米ドル/円の買いポジションを持っている状態です。
米ドル/円を売ってまだ決済していない場合は、米ドル/円の売りポジションを持っている状態です。
ポジションを持っている間は、為替レートの変動によって含み益や含み損が変わります。
また、ポジションの大きさによって、損益の大きさや証拠金維持率への影響も変わります。
初心者は、ポジションを持つ前に、ロット、損切りライン、利確ライン、証拠金維持率を確認することが大切です。
FXでは、エントリーすることよりも、損切を含めた決済など、ポジションをどう管理するかが重要です。
まずは小さなポジションから始めて、無理のない取引を心がけましょう。


