CFDを取引するとき、
「CFDには追証がある?」
「証拠金が不足すると追加で入金しなければならない?」
「追証とロスカットは何が違う?」
と疑問に思う方もいるでしょう。
追証とは、一般に証拠金不足などが発生した場合に、追加の証拠金が必要となる仕組みです。
ただし、CFDの追証に関するルールは、すべての会社・商品で同じではありません。
追証の有無だけでなく、
- 判定基準
- 判定タイミング
- 解消期限
- 解消方法
- ロスカットとの関係
などが異なる場合があります。
そのため、「CFDには必ず追証がある」「追証がないCFDなら損失も限定される」と一律に考えないことが重要です。
この記事では、証拠金状況が一定の基準を満たさなくなった場合などに追加で求められる証拠金を、一般的な意味で「追証」として説明します。
CFDの追証とは何か、発生する仕組み、ロスカットとの違い、確認しておきたいルールや注意点を初心者向けに解説します。
CFDの追証とは?
追証とは一般に、口座の証拠金状況が会社の定める基準を満たさなくなった場合などに、追加の証拠金が必要となる仕組みです。
CFDは、取引金額の全額を用意するのではなく、一定の証拠金を使ってポジションを保有するレバレッジ取引です。
相場が予想と反対方向へ動いて含み損が増えると、有効証拠金などの口座状況が悪化します。
その結果、利用しているCFD会社や商品のルールによっては、追加の証拠金などによる対応が必要になる場合があります。
ただし、すべてのCFD会社・商品に同じ追証制度があるわけではありません。
実際に取引するときは、利用する会社・口座・商品の最新ルールを確認する必要があります。
追証と必要証拠金は同じではない
追証と必要証拠金は意味が異なります。
必要証拠金は、CFDのポジションを保有するために必要となる証拠金です。
一方、追証は、証拠金状況が一定の基準を満たさなくなった場合などに追加で必要となる証拠金を指します。
つまり、
必要証拠金=ポジションを保有するために必要な証拠金
追証=証拠金状況が悪化した場合などに追加で必要となる証拠金
という違いがあります。
追証と証拠金維持率の関係
CFDでは、証拠金維持率などによって現在の証拠金状況を確認できる場合があります。
含み損が増えると有効証拠金が減少し、その他の条件が同じであれば、証拠金維持率も低下する方向になります。
その結果、会社が定める基準に達すると、追証やロスカットなどのルールが適用される場合があります。
証拠金維持率の意味や計算方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
参考記事:「CFDの証拠金維持率とは?計算方法・見方・ロスカットとの関係を解説」
CFDで追証が発生する仕組み
追証制度があるCFDでは、相場が不利な方向へ動いて含み損が増え、口座の証拠金状況が会社の定める基準を満たさなくなった場合などに、追証が発生することがあります。
基本的な流れは、
相場が不利に動く
↓
含み損が増える
↓
証拠金状況が悪化する
↓
会社の判定基準に達する
↓
追証が発生する場合がある
というものです。
ただし、追証の判定基準や判定タイミングは、CFD会社・口座・商品によって異なります。
「証拠金維持率が○%になれば必ず追証が発生する」といった、すべてのCFDに共通する基準があるわけではありません。
CFDの追証とロスカットの違い
追証とロスカットは、どちらも証拠金状況が悪化したときに関係する仕組みですが、同じものではありません。
| 項目 | 追証 | ロスカット |
|---|---|---|
| 主な意味 | 追加の証拠金などによる対応が必要になる仕組み | ポジションを強制的に決済する仕組み |
| 主な対応 | 入金・ポジション縮小など | 会社側による強制決済 |
| 基準 | 会社・商品によって異なる | 会社・商品によって異なる |
| 発生・適用条件 | 各社の制度による | 各社のロスカットルールによる |
追証は、証拠金状況が一定の基準を満たさなくなった場合などに、追加の証拠金などによる対応を求められる仕組みです。
一方、ロスカットは、会社が定める基準に達した場合に、保有ポジションを強制的に決済する仕組みです。
CFDの証拠金やロスカットについては、以下の記事で詳しく解説しています。
参考記事:「CFDの証拠金・ロスカットとは?仕組みと注意点を初心者向けに解説」
CFDの追証は会社ごとにルールが異なる
CFDの追証について確認するときは、実際に利用する会社・口座・商品のルールを見ることが重要です。
「CFD」という金融商品全体に、一つの追証ルールが設定されているわけではありません。
追証の有無・判定基準を確認する
まず、利用するCFDに追証制度があるのかを確認しましょう。
追証制度がある場合は、
- どの基準で判定されるか
- いつ判定されるか
- どの口座・商品が対象になるか
なども確認します。
同じ会社であっても、口座や商品によって証拠金ルールが異なる場合があります。
そのため、会社名だけで「追証あり・なし」を判断せず、実際に取引する商品のルールを確認することが重要です。
解消期限・解消方法を確認する
追証が発生する制度では、解消期限や解消方法が定められている場合があります。
確認したいのは、
- 不足している金額
- 解消期限
- 追加入金が必要か
- ポジションの決済・縮小で解消できるか
などです。
追証が発生したら必ず追加資金を入金しなければならないとは限らず、会社のルールによってはポジションを縮小することで対応できる場合もあります。
期限までに解消できない場合の扱いを確認する
追証を期限までに解消できなかった場合、保有ポジションが強制的に決済される場合があります。
ただし、強制決済のタイミングや対象となるポジションなども会社によって異なります。
追証が発生してから調べるのではなく、取引を始める前に期限や未解消時の扱いまで確認しておくことが重要です。
「追証なし」なら損失は限定される?
「追証なし」と聞くと、
「入金した金額以上の損失は発生しないのでは?」
と考える方もいるかもしれません。
しかし、追証がないことと、損失が入金額など一定の範囲に必ず限定されることは同じではありません。
相場急変や価格のギャップなどによって、ロスカット判定時の価格と実際の約定価格が異なる場合があります。
また、追証とは別に、口座に不足金が発生した場合の扱いが定められていることもあります。
そのため、「追証なし」という表記だけで判断せず、ロスカットや不足金の扱いまで確認することが重要です。
CFDで追証リスクを抑えるために確認したいこと
追証の発生リスクを抑えるためには、
- 証拠金に対して大きすぎるポジションを持たない
- 証拠金維持率や評価損益を確認する
- 許容できる損失額や損切りルールを決めておく
- 経済指標や金融政策など相場が急変しやすい場面に注意する
- 週末をまたぐポジションでは価格のギャップも考慮する
といったリスク管理が重要です。
ただし、これらを行っても追証やロスカットを完全に防げるとは限りません。
特にCFDではレバレッジを利用できるため、取引数量を大きくしすぎないことが重要です。
CFDのレバレッジとリスクについては、以下の記事で詳しく解説しています。
参考記事:「CFDのレバレッジとは?仕組み・計算方法・リスクを初心者向けに解説」
CFDの追証についてよくある質問
CFDには必ず追証がありますか?
いいえ、一律ではありません。
追証制度の有無や発生条件は、CFD会社・口座・商品によって異なります。
利用するCFDの最新の取引ルールを確認してください。
追証とロスカットは同じですか?
同じではありません。
追証は、証拠金状況が一定の基準を満たさなくなった場合などに、追加の証拠金などによる対応を求められる仕組みです。
ロスカットは、会社が定める基準に達した場合にポジションを強制的に決済する仕組みです。
追証が発生したら必ず入金しなければなりませんか?
一律にはいえません。
会社のルールによっては、追加入金だけでなく、ポジションの決済・縮小などで証拠金状況を改善できる場合があります。
具体的な解消方法や期限は、利用会社のルールを確認しましょう。
追証なしのCFDなら安心ですか?
いいえ。追証がないことだけで、取引リスクが小さいとは判断できません。
ロスカット、不足金の扱い、レバレッジ、ポジションサイズなども確認する必要があります。
まとめ|CFDの追証は会社ごとのルールを確認しよう
追証とは一般に、証拠金状況が会社の定める基準を満たさなくなった場合などに、追加の証拠金が必要となる仕組みです。
必要証拠金やロスカットとは意味が異なります。
CFDの追証については、
- 追証制度の有無
- 判定基準・タイミング
- 解消期限
- 解消方法
- 未解消時の扱い
- ロスカットとの関係
- 不足金が発生した場合の扱い
を確認しましょう。
また、「追証なし=損失が一定額以内に必ず収まる」という意味ではありません。
CFD会社・口座・商品によって証拠金ルールは異なるため、実際に利用する取引ルールを確認したうえで、ポジションサイズや証拠金状況を管理することが重要です。

