CFDの成行注文・指値注文・逆指値注文とは?初心者向けに解説

CFD

CFDでは、ポジションを新しく建てたり、保有しているポジションを決済したりするときに、さまざまな注文方法を利用します。

基本となるのが、

  • 成行注文
  • 指値注文
  • 逆指値注文

の3つです。

「成行と指値は何が違う?」
「逆指値は損切り専用?」
「指定した価格で必ず約定する?」

と疑問に思う方もいるでしょう。

注文方法によって、価格を指定するか、どの条件で注文が発動するかが異なります。

この記事では、CFDの成行注文・指値注文・逆指値注文の仕組みや違い、新規注文・決済注文での使い方、注文するときの注意点を初心者向けに解説します。

※利用できる注文方法、注文可能価格、有効期限、約定ルールなどはCFD会社・商品・取引ツールによって異なります。実際に取引する際は、利用する会社の最新の注文仕様を確認してください。

CFDの成行注文・指値注文・逆指値注文とは?

CFDの代表的な注文方法には、成行注文・指値注文・逆指値注文があります。

基本的な違いを整理すると、次のようになります。

注文方法基本的な考え方
成行注文その時点の提示価格付近で売買する
指値注文指定した価格またはそれより有利な条件での約定を狙う
逆指値注文指定した価格への到達を条件に注文を発動する

どの注文方法を使うかは、その時点の価格ですぐに取引したいのか、希望する価格まで待ちたいのか、一定の価格への到達を条件に取引したいのかによって異なります。

それぞれの仕組みを順番に見ていきましょう。

CFDの成行注文とは?

成行注文とは、一般に価格を指定せず、その時点で提示されている取引可能な価格で売買する注文方法です。

「今の価格付近ですぐに取引したい」という場面で利用されます。

その時点の提示価格付近で売買する注文

例えば、あるCFDをその時点で提示されている価格付近ですぐに買いたい場合、成行の買い注文を出します。

反対に、保有しているポジションをその時点の価格付近で決済したい場合にも、成行注文を利用できる場合があります。

成行注文は、希望価格まで待たず、その時点の提示価格付近で取引したい場面で使われます。

成行注文の注意点

成行注文では、注文時に確認した価格と実際の約定価格に差が生じる場合があります。

このような価格のずれは一般にスリッページと呼ばれます。

特に、

  • 経済指標の発表時
  • 市場が急変しているとき
  • 流動性が低下しているとき
  • 週明けなどに価格ギャップが発生したとき

などは、価格が短時間で大きく動く可能性があります。

そのため、成行注文は**「画面に表示されている価格で必ず約定する注文」ではない**ことを理解しておきましょう。

CFDの指値注文とは?

指値注文とは、自分が希望する価格条件を指定して売買する注文方法です。

一般的には、

現在より安い価格で買いたい → 買い指値

現在より高い価格で売りたい → 売り指値

という使い方があります。

買い指値の例

例えば、現在価格が10,000のCFDについて、

「9,800まで下がったら買いたい」

と考えている場合、9,800に買い指値を設定する方法があります。

価格が指定した条件を満たせば、注文が約定する可能性があります。

一方、価格が9,800まで下がらなければ、その注文は約定しません。

売り指値の例

現在価格が10,000で、

「10,200まで上昇したら売りたい」

という場合には、10,200に売り指値を設定する方法があります。

売り指値は新規の売り注文だけでなく、保有している買いポジションの利益確定などにも利用されます。

指値注文では希望する価格条件をあらかじめ設定できるため、チャートを常に見ていない場合や、利益確定価格を事前に決めておきたい場合にも利用されます。

指値注文の注意点

指値注文は、注文を出しただけで必ず取引が成立するわけではありません。

指定した価格条件を満たさなければ、約定しない場合があります。

また、具体的な約定条件や注文可能価格はCFD会社・商品によって異なるため、利用するサービスの注文仕様を確認しましょう。

CFDの逆指値注文とは?

逆指値注文とは、一般に指定した価格への到達を条件に注文を発動させる注文方法です。

指値注文とは価格を指定する点では似ていますが、利用する価格条件や目的が異なります。

代表的な使い方として、

現在価格より上に買い逆指値

現在価格より下に売り逆指値

があります。

買い逆指値の例

例えば現在価格が10,000で、

「10,200を上抜けたら買いたい」

と考えている場合、10,200を条件とする買い逆指値を利用できる場合があります。

一定の価格を上抜けたことを条件に、新規買いを行いたい場合などに使われます。

売り逆指値の例

現在価格が10,000で、

「9,800を下回ったら売りたい」

という場合には、9,800を条件とする売り逆指値を利用できる場合があります。

一定の価格を下抜けたことを条件に、新規の売りポジションを建てたい場合などに使われます。

CFDの逆指値注文は損切りにも使われる

逆指値注文は、新規注文だけでなく、CFDの損失管理にも利用されます。

例えば、10,000で買ったCFDについて、

「9,800まで下落したら決済する」

という条件を設定しておけば、価格がその水準に達したことを条件に売り注文を発動させる仕組みを利用できる場合があります。

あらかじめ損切り条件を設定しておけるため、チャートを常に確認できない場合にも利用されます。

ただし、逆指値で指定した価格が、そのまま実際の約定価格になるとは限りません。

相場が急激に変動した場合や価格ギャップが発生した場合などは、指定価格と異なる価格で約定する可能性があります。

そのため、逆指値注文は損失管理に利用されますが、損失額を必ず一定額に固定できるものではありません。

CFDの成行・指値・逆指値の違いを比較

3つの注文方法を整理すると、次のようになります。

比較項目成行注文指値注文逆指値注文
価格指定基本的にしないするする
主な考え方その時点の提示価格付近で取引する指定価格または有利な条件での約定を狙う指定価格への到達を条件に注文を発動する
新規・決済どちらにも利用される場合があるどちらにも利用される場合があるどちらにも利用される場合がある
主な注意点約定価格が変動する場合がある条件を満たさず約定しない場合がある発動後の約定価格が指定価格と異なる場合がある

※実際の注文方法・約定ルールはCFD会社・商品によって異なります。

基本的には、

成行=その時点の提示価格付近で取引したい

指値=自分にとって有利な価格条件を待ちたい

逆指値=一定価格への到達を条件に注文したい

という違いがあります。

CFDでは新規注文と決済注文の両方で使われる

成行・指値・逆指値は、新しいポジションを建てるときだけでなく、保有ポジションを決済するときにも利用されます。

例えば買い取引では、

  • 成行で新規買いする
  • 買い指値で価格が下がるのを待って買う
  • 買い逆指値で上抜けを条件に新規買いする
  • 売り指値で利益確定する
  • 売り逆指値で損切りする

といった使い方があります。

そのため、「指値=新規注文」「逆指値=損切り専用」と考えるのではなく、注文方法と新規・決済の目的を分けて理解することが重要です。

CFDで注文するときの注意点

注文方法を理解したうえで、実際の取引では約定価格やスプレッドなどにも注意が必要です。

成行・逆指値では約定価格が想定と異なる場合がある

成行注文では、注文時に表示されていた価格と実際の約定価格が異なる場合があります。

また、逆指値注文も、指定価格への到達をきっかけに注文が発動したあと、実際の約定価格が指定価格と異なる場合があります。

具体的な注文の発動・執行方法はCFD会社によって異なります。

特に相場が急変しているときや価格ギャップが発生した場合には、想定した価格から離れて約定する可能性があるため注意が必要です。

注文が約定しない場合がある

指値注文では、指定した価格条件を満たさなければ約定しません。

また、注文方式や市場状況、CFD会社の商品仕様などによって、注文が成立しない場合があります。

注文を出したことと、注文が約定したことは別なので、注文後は約定状況も確認しましょう。

スプレッドも確認する

CFDでは、一般に売値と買値に差があります。

この差がスプレッドです。

注文価格を考えるときは、チャート上の価格だけでなく、実際の売値・買値やスプレッドも確認することが重要です。

CFDのスプレッドや手数料などについては、以下の記事で詳しく解説しています。

参考記事:「CFDのスプレッド・手数料・取引コストとは?初心者向けに解説

CFD会社によって利用できる注文方法が異なる

利用できる注文方法や具体的な条件は、CFD会社・商品・取引ツールによって異なります。

例えば、

  • 利用できる注文方法
  • 注文できる価格の範囲
  • 注文の有効期限
  • 注文変更・取消の方法
  • 約定ルール

などに違いがある場合があります。

注文方法の名称が同じでも具体的な仕様が異なることがあるため、実際に利用する取引ツールの注文ルールを確認しましょう。

CFDの注文方法についてよくある質問

成行注文なら必ずすぐ約定しますか?

必ずとは限りません。

市場状況やCFD会社の商品・約定ルールなどによって、注文の成立状況は異なります。

また、注文時に表示されていた価格と実際の約定価格が異なる場合もあります。

指値注文を出せば必ず指定価格で取引できますか?

注文を出しただけで必ず約定するわけではありません。

指定した価格条件を満たさない場合などは、注文が成立しないことがあります。

具体的な約定条件は利用するCFD会社のルールを確認しましょう。

逆指値注文は損切り専用ですか?

損切り専用ではありません。

一定の価格を上抜けたことを条件に新規買いを行ったり、一定の価格を下抜けたことを条件に新規売りを行ったりする場合にも利用されます。

逆指値を設定すれば損失額を完全に固定できますか?

完全に固定できるとは限りません。

急激な価格変動や価格ギャップなどが発生した場合、指定した価格と実際の約定価格が異なる可能性があります。

まとめ|CFDの成行・指値・逆指値の違いを理解しよう

CFDの代表的な注文方法には、成行注文・指値注文・逆指値注文があります。

基本的には、

  • 成行注文=その時点の提示価格付近で売買する
  • 指値注文=指定した価格またはそれより有利な条件での約定を狙う
  • 逆指値注文=指定価格への到達を条件に注文を発動する

という違いがあります。

これらの注文方法は、新規ポジションを建てるときだけでなく、利益確定や損切りなどの決済にも利用されます。

また、成行注文や逆指値注文では想定した価格と実際の約定価格が異なる場合があり、指値注文では条件を満たさず約定しない場合があります。

注文方法の名称だけでなく、どの条件で注文が発動・約定するのかを理解し、実際に利用するCFD会社の注文仕様を確認してから取引することが重要です。

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