IG証券でFXを取引するとき、
「ノースリッページ注文とは何?」
「普通の逆指値と何が違う?」
「保証料はいくらかかる?」
と気になっている人もいるでしょう。
ノースリッページ注文は、相場急変時のスリッページを防ぎ、指定レートでの決済を保証するストップ注文です。
この記事では、通常の逆指値との違い、保証料の仕組み、利用する場面、注意点について解説します。
IG証券のノースリッページ注文とは?
ノースリッページ注文は、**ポジション決済専用のストップ注文(逆指値注文)**です。
主な特徴は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 注文の種類 | 決済専用のストップ注文 |
| 約定価格 | 指定レートで決済 |
| スリッページ | なし |
| 保証料 | 発動した場合に発生 |
| 主な目的 | 急変時でも決済価格を明確にする |
たとえば、週末に大きなニュースが発生し、週明けのレートが設定したストップ水準を飛び越えて始まった場合でも、指定したレートで決済されます。
通常の逆指値よりも、急変時の決済価格を事前に把握しやすい仕組みです。
そもそもスリッページとは?
スリッページとは、注文した価格と実際に約定した価格に差が生じることです。
通常の逆指値注文では、指定価格に到達すると成行注文として執行されるため、相場急変時などには指定価格より不利な水準で約定する場合があります。
ノースリッページ注文は、このような価格のずれを防ぐための仕組みです。
通常の逆指値注文との違い
通常の逆指値注文とノースリッページ注文の違いは、指定価格での決済が保証されるかどうかです。
| 項目 | 通常の逆指値注文 | ノースリッページ注文 |
|---|---|---|
| 指定価格到達後 | 成行で決済 | 指定価格で決済 |
| スリッページ | 発生する場合あり | なし |
| 指定価格の保証 | なし | あり |
| 保証料 | なし | 発動時のみ発生 |
通常の逆指値は追加保証料がかからない一方、急変時には指定価格より不利な水準で約定する可能性があります。
ノースリッページ注文は、追加コストが発生する場合がある代わりに、指定価格での決済が保証されます。
ノースリッページ注文の保証料はいくら?
ノースリッページ注文には、**保証料(追加スプレッド)**があります。
ただし、注文を設定しただけでは保証料は発生しません。
実際にノースリッページ注文が発動し、その注文によってポジションが決済された場合にのみ保証料が徴収されます。
保証料の計算方法
IG証券では、保証料を次のように計算します。
保証料(追加スプレッド) × 取引Lot数 × 1ポイントの価値
保証料は銘柄によって異なります。
USD/JPYの保証料例
IG証券が掲載している2024年8月時点の例では、USD/JPYを1Lot取引した場合、
1.8ポイント × 1Lot × 100円=180円
となっています。
ただし、これは過去の公式例であり、180円が現在も固定で適用されるという意味ではありません。
実際に利用するときは、取引画面で最新の保証料を確認しましょう。
ノースリッページ注文は決済価格を事前に明確にできる
ノースリッページ注文では、市場価格が急激に不利な方向へ動いた場合でも、指定したレートで決済されます。
そのため、通常の逆指値よりも損失額を事前に把握しやすくなります。
ただし、損益通貨と口座通貨が異なる場合は、口座通貨へ換算するときの為替レート変動までは保証されません。
そのため、ノースリッページ注文を利用しても、すべての損失要因が完全に固定されるわけではありません。
どんな場面でノースリッページ注文を利用する?
ノースリッページ注文は、次のような場面で利用を検討できます。
- 雇用統計や政策金利発表など重要イベントをまたぐ場合
- 週末をまたいでポジションを保有する場合
- 急変時でも決済価格を明確にしたい場合
通常の逆指値でスリッページが発生する可能性を抑えたい場面で利用される機能です。
ノースリッページ注文の設定方法
ノースリッページ注文は、IG証券の注文画面から設定できます。
基本的には、逆指値の種類からノースリッページを選択し、ストップ水準を設定して発注します。
Webブラウザ版とスマホアプリでは設定条件や操作方法が異なる場合があるため、実際に利用するときは最新の取引画面を確認しましょう。
ノースリッページ注文を利用するときの注意点
保証料は銘柄によって異なる
保証料はすべての通貨ペアで同じではありません。
USD/JPYの180円という過去の公式例を、他の通貨ペアや現在の条件へそのまま当てはめることはできません。
利用前に最新の保証料を確認しましょう。
最小ストップ距離などの条件がある
ノースリッページ注文では、現在価格から一定以上離れた位置にストップを設定する必要があります。
必要な距離は銘柄や市場状況によって異なる場合があります。
希望する位置に自由に設定できるとは限らないため、注文画面で条件を確認しましょう。
ポジションサイズによって利用できない場合がある
IG証券では、対象ポジションサイズが銘柄ごとに設定された基準値を上回る場合、ノースリッページ注文を利用できません。
また、一部の銘柄では利用対象外となる場合があります。
大きなポジションや新興国通貨などを取引するときは、対象条件を事前に確認しましょう。
ノースリッページ注文とトレーリングストップの違い
ノースリッページ注文とトレーリングストップは、どちらも損失管理に利用されますが、目的が異なります。
| 項目 | ノースリッページ注文 | トレーリングストップ |
|---|---|---|
| 主な目的 | 指定価格での決済を保証 | 相場に合わせてストップを動かす |
| スリッページ保証 | あり | なし |
| ストップ位置 | 指定した水準 | 有利方向へ自動調整 |
| 追加保証料 | 発動時にあり | ノースリッページ保証料はなし |
ノースリッページ注文は決済価格の保証、トレーリングストップはストップ位置の追随という違いで考えると分かりやすいでしょう。
まとめ|ノースリッページ注文は指定レートでの決済を保証する
IG証券のノースリッページ注文について、ポイントを整理すると次のとおりです。
- 指定レートでの決済を保証するストップ注文
- 通常の逆指値と異なり、スリッページが発生しない
- 保証料は実際にノースリッページ注文が発動した場合のみ発生する
- 保証料・最小ストップ距離・利用可能なポジションサイズなどは銘柄ごとに異なる
ノースリッページ注文は、経済指標や週末の窓開けなど、相場が急変する場面でも決済価格を事前に明確にしやすいリスク管理機能です。
一方で、通常の逆指値にはない保証料や利用条件があるため、コストと条件を確認して使い分けることが重要です。
※本記事は情報提供を目的としており、特定のFX会社の利用や投資行動を推奨するものではありません。保証料・最小ストップ距離・対象銘柄・利用条件などは変更される場合があります。実際に利用する際は、IG証券公式サイトおよび取引画面で最新情報をご確認ください。

