FXでは、米ドルやユーロだけでなく、
- トルコリラ
- メキシコペソ
- 南アフリカランド
など、比較的金利水準の高い国の通貨も取引できます。
これらは「高金利通貨」と呼ばれることがあり、買いポジションを保有することでスワップポイントを受け取れる場合があります。
ただし、
「高金利通貨を扱っているFX会社ならどこでも同じ」
というわけではありません。
FX会社によって、
- 取扱通貨
- 最低取引単位
- スワップポイント
- スプレッド
- 必要証拠金
などが異なります。
また、高金利通貨は為替変動が大きくなることもあり、スワップ収益以上の為替差損が発生する可能性にも注意が必要です。
この記事では、高金利通貨を取引できる主なFX会社を比較し、トルコリラ/円・メキシコペソ/円・南アフリカランド/円などを取引するときのポイントを解説します。
高金利通貨を取引できるFX会社を比較
2026年9月確認時点で、代表的な高金利通貨を扱う主なFX会社を整理すると、次のようになります。
| FX会社 | TRY/JPY | MXN/JPY | ZAR/JPY | その他の特徴 |
|---|---|---|---|---|
| SBI FXトレード | ○ | ○ | ○ | 新興国・中東欧通貨も幅広く取扱 |
| GMOクリック証券 | ○ | ○ | ○ | HUF/JPY・PLN/JPY・CZK/JPYなども取扱 |
| みんなのFX | ○ | ○ | ○ | 高金利通貨のLIGHTペアあり |
| LIGHT FX | ○ | ○ | ○ | TRY・MXN・ZARのLIGHTペアあり |
| JFX | ○ | ○ | ○ | 高金利通貨関連の情報も充実 |
| ヒロセ通商 | ○ | ○ | ○ | 幅広い新興国通貨ペアに対応 |
代表的な3通貨は複数のFX会社で取引できます。
ただし、取扱通貨が同じでも、最低取引単位やスワップポイント、スプレッドなどは異なります。
同じFX会社でも最低取引単位は通貨ごとに違う
高金利通貨を比較するときは、
「取扱あり」だけで判断しないこと
が重要です。
たとえば、同じFX会社でも、
- TRY/JPYは1,000通貨~
- MXN/JPYは1万通貨~
- ZAR/JPYは1万通貨~
というように最低取引単位が異なる場合があります。
そのため、為替レートだけでなく、最低取引数量まで確認して必要資金を考えることが重要です。
FXの高金利通貨とは?
高金利通貨とは、一般的に政策金利などの金利水準が相対的に高い国の通貨を指す表現です。
国内FXでは、
- トルコリラ
- メキシコペソ
- 南アフリカランド
などが代表例として挙げられます。
高金利通貨ではスワップポイントを受け取れる場合がある
FXのスワップポイントは、2通貨間の金利差などをもとに発生する調整額です。
一般的には、金利の高い通貨を買い、金利の低い通貨を売る組み合わせでは、ポジションを翌営業日まで持ち越すことでプラスのスワップが発生する場合があります。
一方、反対方向のポジションではスワップを支払う場合があります。
「高金利」は固定ではない
各国の政策金利は、
- インフレ
- 景気
- 中央銀行の金融政策
などによって変化します。
そのため、
現在は高金利でも、将来も同じ金利水準が続くとは限りません。
政策金利の変化などによって、スワップポイントも増減します。
代表的な高金利通貨の特徴
トルコリラ/円(TRY/JPY)
トルコリラは、国内FXで代表的な高金利通貨として扱われています。
値動きを見るときは、
- トルコ中銀の金融政策
- インフレ率
- トルコ国内の景気
- 政治情勢
などが重要です。
特にトルコは政策金利やインフレ率の変化が大きくなりやすいため、金融政策の方向性を確認する必要があります。
メキシコペソ/円(MXN/JPY)
メキシコペソも、高金利通貨として国内FXで広く扱われています。
主な材料として、
- メキシコ中銀の金融政策
- 米国経済
- 原油価格
- 新興国への資金流入・流出
などがあります。
メキシコは米国との経済的な結びつきが強いため、米国景気や米国の金融政策も確認したいポイントです。
南アフリカランド/円(ZAR/JPY)
南アフリカランドも代表的な高金利通貨です。
値動きには、
- 南アフリカ中銀の金融政策
- 金などの資源価格
- 中国経済
- 新興国市場全体のリスク選好
などが影響する場合があります。
南アフリカは資源国でもあるため、商品市況との関係も確認しておきましょう。
その他の新興国・中東欧通貨
FX会社によっては、
- ハンガリーフォリント
- ポーランドズロチ
- チェココルナ
- ブラジルレアル
なども取引できます。
ただし、これらの通貨が常に高金利とは限りません。
政策金利は変化するため、「高金利通貨」という固定的な分類ではなく、取引時点の金利水準を確認することが重要です。
高金利通貨を扱う主なFX会社の特徴
SBI FXトレード
SBI FXトレードでは、代表的な高金利通貨に加えて、ブラジルレアル/円やポーランドズロチ/円なども取り扱っています。
1通貨単位から取引できるため、取引数量を細かく調整しやすい点も特徴です。
GMOクリック証券
GMOクリック証券では、HUF/JPY・PLN/JPY・CZK/JPYなどの中東欧通貨も取り扱っています。
一方、最低取引単位は通貨ペアによって異なるため、少額取引では事前確認が必要です。
みんなのFX・LIGHT FX
みんなのFXとLIGHT FXでは、高金利通貨のLIGHTペアが用意されています。
通常通貨ペアとは取引上限など一部条件が異なるため、利用時はサービス条件を確認しましょう。
JFX・ヒロセ通商
JFXとヒロセ通商も主要な高金利通貨に対応しています。
ただし、通貨ペアによって取引単位が異なるため、最低取引数量を確認することが重要です。
高金利通貨は最低取引単位も確認しよう
高金利通貨には、1通貨あたりの価格が比較的低い通貨もあります。
しかし、
「通貨価格が安い=少ない資金で取引できる」
とは限りません。
FX会社によっては、メキシコペソ/円や南アフリカランド/円の最低取引単位が1万通貨以上となる場合があるためです。
| 確認項目 | 注意点 |
|---|---|
| 為替レート | 1通貨あたりの価格 |
| 最低取引単位 | 1通貨・1,000通貨・1万通貨など |
| 必要証拠金 | 為替レートと取引数量などで決まる |
| スワップ表示単位 | 1万通貨・10万通貨など会社ごとに異なる |
高金利通貨を比較するときは、為替レートと最低取引数量をセットで見ることが重要です。
高金利通貨のスワップポイントを比較するときの注意点
同じ通貨数量で比較する
スワップポイントを比較するときは、表示されている金額だけを見ないようにしましょう。
FX会社によって、
- 1万通貨あたり
- 10万通貨あたり
など表示単位が異なる場合があります。
たとえば、
10万通貨で200円
と、
1万通貨で30円
をそのまま比較することはできません。
必ず同じ通貨数量に換算して比較することが重要です。
スワップポイントは毎日変動する
スワップポイントは、
- 政策金利
- 短期金利
- 市場環境
- FX会社の設定
などによって変動します。
過去に高いスワップが付いていたからといって、将来も同じ金額を受け取れるとは限りません。
比較するときは、同じ日の最新スワップポイントを確認しましょう。
買いと売りで受け払いが異なる
高金利通貨では、買いポジションでプラススワップとなる場合が多くありますが、売りでは支払いになることがあります。
また、金利情勢によって受け払いの方向が変わる可能性もあります。
売買方向ごとのスワップを確認しましょう。
スプレッドも確認する
スワップポイントが高くても、スプレッドが広ければ売買時のコストが大きくなります。
特に高金利通貨や新興国通貨では、
- 市場参加者が少ない時間帯
- 経済指標発表時
- 相場急変時
などにスプレッドが拡大する場合があります。
スワップだけでなく、スプレッドも合わせて確認しましょう。
高金利通貨を取引するときのリスク・注意点
高金利でも通貨価格が下落すれば損失になる
高金利通貨で最も注意したい点です。
スワップポイントを受け取っていても、通貨価格が大きく下落すれば、
スワップ収益 < 為替差損
となる可能性があります。
高いスワップだけで損益を判断しないことが重要です。
政策変更で金利環境が変わる
高金利国でも、インフレの鈍化や景気悪化などを理由に利下げが行われることがあります。
政策金利が低下すれば、スワップポイントも減少する可能性があります。
新興国特有の政治・経済リスクがある
高金利通貨には、
- 高インフレ
- 政治不安
- 財政問題
- 資本流出
- 信用不安
などの影響を受けやすいものがあります。
主要通貨と比べて、短期間で大きく価格が変動する可能性にも注意しましょう。
流動性低下でスプレッドが広がることがある
市場参加者が少ない時間帯や重要な経済イベント、政治情勢の変化などによって流動性が低下すると、スプレッドが拡大する場合があります。
通常時のスプレッドだけでなく、相場急変時のリスクも考えておきましょう。
高金利通貨のFX会社を比較するときのポイント
高金利通貨を取引するFX会社を比較するときは、次の項目を確認しましょう。
| 比較ポイント | 確認すること |
|---|---|
| 取扱通貨 | TRY・MXN・ZARなどを扱っているか |
| 最低取引単位 | 何通貨から取引できるか |
| スワップポイント | 同じ日・同じ数量で比較する |
| スプレッド | 売買時のコスト |
| 必要証拠金 | 最低取引数量ではいくら必要か |
| スワップの扱い | 付与・受け取り方法など |
| アプリ・ツール | ポジションやスワップを確認しやすいか |
「スワップが高い会社」だけで決めず、取引条件全体を比較することが重要です。
高金利通貨に関するよくある質問
代表的な高金利通貨は?
国内FXでは、トルコリラ・メキシコペソ・南アフリカランドなどが代表例として挙げられます。
ただし、各国の金利水準は変化するため、「高金利通貨」の位置づけも固定ではありません。
高金利通貨を買えば必ずスワップを受け取れる?
必ずではありません。
スワップポイントはFX会社・売買方向・金利情勢などによって変わり、受け取りから支払いに変化することもあります。
スワップポイントが高いFX会社を選べばよい?
スワップだけで判断するのではなく、
- スプレッド
- 最低取引単位
- 必要証拠金
- 取扱通貨
- 為替変動リスク
も確認しましょう。
高金利通貨は少額から取引できる?
FX会社と通貨ペアによって異なります。
1通貨単位から取引できる会社もあれば、メキシコペソ/円や南アフリカランド/円などで最低1万通貨となる会社もあります。
まとめ|高金利通貨はスワップだけで比較しない
高金利通貨を扱うFX会社は複数ありますが、取扱通貨が同じでも取引条件は異なります。
比較するときは、
①取扱通貨
②最低取引単位
③スワップポイント
④スプレッド
⑤必要証拠金
⑥新興国通貨特有のリスク
を確認しましょう。
特にスワップポイントは日々変動するため、同じ日・同じ通貨数量にそろえて比較することが重要です。
また、高金利通貨ではスワップを受け取れていても、通貨価格の下落による為替差損がスワップ収益を上回る可能性があります。
そのため、スワップだけでなく、最低取引単位・スプレッド・必要証拠金・為替変動リスクまで含めてFX会社を比較しましょう。
※本記事の情報は2026年9月確認時点のものです。取扱通貨・最低取引単位・スワップポイント・スプレッドなどは変更される場合があります。取引前には各FX会社の公式サイトで最新情報をご確認ください。
※本記事は情報提供を目的としており、特定のFX会社の利用や投資行動を推奨するものではありません。

