FXを始めたいものの、
「いきなり1,000通貨や1万通貨を取引するのは不安」
「もっと少ない金額で実際のFXを試してみたい」
という人もいるでしょう。
FX会社によって最低取引単位は異なり、1通貨単位から取引できる会社もあります。
たとえばUSD/JPYなら、1通貨は1米ドルです。
1通貨から取引できれば、少ない数量から実際の注文方法や値動きを確認でき、資金に合わせて取引数量を細かく調整できます。
2026年9月確認時点では、SBI FXトレードと松井証券FXが1通貨単位の取引に対応しています。
この記事では、1通貨から取引できるFX会社を比較し、必要証拠金の目安や1通貨取引のメリット・注意点を解説します。
1通貨から取引できるFX会社を比較
主な1通貨対応FX会社を比較すると、次のようになります。
| FX会社 | 最低取引単位 | 取扱通貨ペア | レバレッジ設定 | 1通貨自動売買 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| SBI FXトレード | 1通貨 | 34通貨ペア | 原則最大25倍※ | ― | 1通貨から大口まで幅広い数量に対応 |
| 松井証券FX | 1通貨 | 32通貨ペア | 1・5・10・25倍 | 対応 | レバレッジ選択・1通貨自動売買に対応 |
※一部通貨ペアでは最大レバレッジが異なる場合があります。
両社とも最低取引単位は1通貨です。
そのため、比較するときは最低取引単位だけでなく、
- 取扱通貨ペア
- レバレッジ設定
- スプレッド
- スワップポイント
- アプリ・取引ツール
- 自動売買
などの違いも確認することが重要です。
FXの「1通貨取引」とは?
1通貨取引とは、その通貨の最小単位を1単位としてFXを取引することです。
たとえば、
USD/JPYなら1米ドル
EUR/JPYなら1ユーロ
GBP/JPYなら1英ポンド
から取引できます。
1Lotと1通貨は同じではない
FXでは「Lot」という単位が使われることがありますが、1Lotが何通貨を表すかはFX会社によって異なります。
たとえば、
1Lot=1,000通貨
の会社もあれば、
1Lot=1万通貨
の会社もあります。
そのため、FX会社を比較するときはLot数だけを見るのではなく、実際に何通貨を取引するのかを確認することが重要です。
SBI FXトレードではLotではなく、注文数量を通貨数で直接指定します。
1通貨取引にはいくら必要?
必要証拠金は、為替レートやレバレッジによって変わります。
たとえば、
USD/JPY=150円・レバレッジ25倍
と仮定すると、必要証拠金の目安は次のようになります。
| 取引数量 | 取引金額 | 必要証拠金の目安 |
|---|---|---|
| 1通貨 | 150円 | 約6円 |
| 10通貨 | 1,500円 | 約60円 |
| 100通貨 | 15,000円 | 約600円 |
| 1,000通貨 | 150,000円 | 約6,000円 |
計算式は、
150円 × 取引数量 ÷ 25
です。
1通貨なら、計算上の必要証拠金は約6円となります。
ただし、「6円だけ入金すれば安全に取引できる」という意味ではありません。
必要証拠金はポジションを保有するために必要な最低限の金額です。
実際には、為替変動による含み損などに備えた資金余力も考える必要があります。
SBI FXトレードの1通貨取引
SBI FXトレードは、1通貨から大きな数量まで取引数量を細かく調整できるFXサービスです。
34通貨ペアを1通貨単位から取引できる
SBI FXトレードでは34通貨ペアを取り扱い、1通貨単位から取引できます。
主要な対円通貨だけでなく、新興国通貨や外貨同士の通貨ペアも取り扱っています。
1通貨から大口取引まで対応
1通貨・10通貨・100通貨などの少額取引から、大きな数量まで対応しています。
そのため、
少ない数量で取引を試す
↓
慣れてきたら数量を増やす
といった調整もしやすくなっています。
注文数量によってスプレッド区分がある
SBI FXトレードでは、注文数量に応じてスプレッドの区分が設定されています。
そのため、1通貨などの少額取引だけでなく、将来的に大きな数量を取引する場合は、注文数量ごとの取引条件も確認しましょう。
松井証券FXの1通貨取引
松井証券FXも、全取扱通貨ペアを1通貨単位から取引できます。
全32通貨ペアを1通貨から取引できる
松井証券FXでは32通貨ペアを取り扱い、すべて1通貨単位から取引できます。
主要な対円通貨だけでなく、
- EUR/USD
- GBP/USD
- AUD/USD
- EUR/GBP
- AUD/NZD
などの外貨同士の通貨ペアにも対応しています。
4つのレバレッジコースから選べる
松井証券FXでは、
- 1倍
- 5倍
- 10倍
- 25倍
の4つのレバレッジコースから選択できます。
SBI FXトレードとの違いの一つです。
あらかじめ低いレバレッジコースを設定して取引したい場合にも選択肢があります。
1通貨から自動売買にも対応
松井証券FXでは、1通貨単位から自動売買を利用できます。
あらかじめ設定した条件に従って、新規注文と決済注文を繰り返すリピート系自動売買に対応しています。
通常取引だけでなく、自動売買を小さな数量から試したい場合にも利用できます。
SBI FXトレードと松井証券FXの違い
2社の主な違いを整理すると、次のようになります。
| 比較項目 | SBI FXトレード | 松井証券FX |
|---|---|---|
| 最低取引単位 | 1通貨 | 1通貨 |
| 取扱通貨ペア | 34通貨ペア | 32通貨ペア |
| レバレッジ設定 | 原則最大25倍 | 1・5・10・25倍 |
| 数量調整 | 1通貨単位 | 1通貨単位 |
| 1通貨自動売買 | ― | 対応 |
| 特徴 | 幅広い通貨ペア・取引数量 | レバレッジ選択・自動売買 |
取扱通貨ペアに違いがある
SBI FXトレードは34通貨ペア、松井証券FXは32通貨ペアです。
ただし、単純な通貨ペア数だけではなく、自分が取引したい通貨ペアを扱っているかを確認しましょう。
レバレッジ設定方法が違う
SBI FXトレードは原則最大25倍を基準に、口座資金と取引数量によって実効レバレッジを調整します。
一方、松井証券FXでは1倍・5倍・10倍・25倍のコースから選択できます。
自動売買の有無も違いになる
松井証券FXは1通貨単位の自動売買に対応しています。
通常の裁量取引を中心にするのか、自動売買も利用したいのかによって比較ポイントが変わります。
1通貨と1,000通貨では何が違う?
1通貨と1,000通貨では、取引数量が1,000倍違うため、同じ値幅が動いた場合の損益額も大きく異なります。
USD/JPYを例に、為替レートが1円動いた場合の損益を比較すると次のようになります。
| 取引数量 | 1円動いた場合の損益 |
|---|---|
| 1通貨 | 約1円 |
| 10通貨 | 約10円 |
| 100通貨 | 約100円 |
| 1,000通貨 | 約1,000円 |
| 1万通貨 | 約1万円 |
1通貨取引では損失額を小さくしやすい一方、利益額も小さくなります。
なお、1通貨に対応していなくても、主要通貨ペアを1,000通貨から取引できるFX会社は多くあります。
1,000通貨程度から取引する予定なら、1通貨対応会社だけでなく1,000通貨対応会社まで比較対象を広げてもよいでしょう。
1通貨取引のメリット
少額で実際のFXを試しやすい
1,000通貨や1万通貨と比べて取引数量を小さくできるため、少ない資金から実際のFX取引を経験できます。
取引数量が小さければ、同じ値幅が動いた場合の損益額も小さくなります。
そのため、初めから大きな数量を取引するのではなく、
- 新規注文
- 決済注文
- 指値・逆指値
- スプレッド
- スワップポイント
- 損益の動き
などを少額で確認できます。
取引数量を細かく調整できる
1通貨単位に対応していれば、
100通貨
250通貨
500通貨
など、自分の資金に合わせて細かく数量を調整できます。
最低1,000通貨のFX会社では、1,000通貨単位で数量を増減することになるため、1通貨対応は数量設定の自由度が高くなります。
デモ取引とは違う実際の損益を経験できる
デモ取引では実際の資金は増減しません。
1通貨取引なら損益額を抑えながら、実際の資金を使ったFX取引を経験できます。
実際に損益が発生する環境で、注文方法や資金管理を確認できる点はデモ取引との違いです。
1通貨取引の注意点
利益額も小さくなる
損失額を小さくできる一方、利益額も取引数量に応じて小さくなります。
1通貨取引は、大きな利益を狙うというより、少額で取引を経験したり数量を細かく調整したりする用途に向いています。
1通貨対応だから低リスクとは限らない
最低取引単位が1通貨でも、実際に1万通貨・10万通貨と取引数量を増やせば損益額も大きくなります。
重要なのは、
「最低何通貨から取引できるか」ではなく、「実際に何通貨を取引するか」
です。
必要証拠金ぎりぎりで取引しない
1通貨の必要証拠金が数円程度でも、その金額だけ用意すれば十分という意味ではありません。
相場が逆方向へ動けば証拠金維持率が低下するため、必要証拠金とは別に資金余力を考えましょう。
スプレッド・スワップも確認する
1通貨から取引できることだけでなく、スプレッドやスワップポイントなど通常の取引条件も確認することが重要です。
1通貨対応FX会社を比較するときのポイント
SBI FXトレードと松井証券FXはどちらも1通貨から取引できますが、最低取引単位以外にも違いがあります。
| 比較ポイント | 確認すること |
|---|---|
| 取扱通貨ペア | 自分が取引したい通貨を扱っているか |
| スプレッド | 短期売買で負担する実質的な取引コスト |
| スワップポイント | 中長期保有時の受け取り・支払い |
| レバレッジ | 最大レバレッジや設定方法 |
| アプリ・取引ツール | 注文・チャート分析の使いやすさ |
| 自動売買 | 1通貨から自動売買できるか |
1通貨対応という条件だけで決めるのではなく、自分がどのような取引をしたいかに合わせて比較することが重要です。
1通貨取引に関するよくある質問
FXは本当に1通貨から取引できる?
1通貨取引に対応しているFX会社であれば可能です。
SBI FXトレードと松井証券FXは、1通貨単位から取引できます。
1通貨ならいくら必要?
通貨ペア・為替レート・レバレッジによって異なります。
たとえばUSD/JPY=150円・レバレッジ25倍なら、1通貨の必要証拠金は計算上約6円です。
ただし、実際の取引では相場変動に備えた余裕資金も考えましょう。
1通貨取引でもスワップポイントは付く?
スワップポイントはFX会社の付与・計算ルールに基づいて発生します。
1通貨では1日分のスワップポイントが1円未満になる場合もあるため、小数点以下の扱いや付与方法を確認しましょう。
まとめ|1通貨FXは少額取引と数量調整に向いている
1通貨から取引できるFX会社では、1,000通貨・1万通貨を最低単位とする会社よりも細かく取引数量を設定できます。
2026年9月確認時点では、SBI FXトレードと松井証券FXが1通貨単位の取引に対応しています。
1通貨取引の主な特徴は、
①少額で実際のFXを試しやすい
②取引数量を細かく調整できる
③実際の資金を使った取引を経験できる
ことです。
一方、FX会社を比較するときは最低取引単位だけでなく、
①取扱通貨ペア
②スプレッド
③スワップポイント
④レバレッジ設定
⑤アプリ・取引ツール
⑥自動売買の有無
なども確認しましょう。
SBI FXトレードと松井証券FXはどちらも1通貨単位から取引できますが、通貨ペア数・レバレッジ設定・自動売買などに違いがあります。
「1通貨から取引できるか」だけでなく、自分がどのような方法でFXを利用したいかまで考えて比較することが重要です。
※本記事の情報は2026年9月確認時点のものです。最低取引単位・取扱通貨ペア・レバレッジ・スプレッド・サービス内容などは変更される場合があります。取引前には各FX会社の公式サイトで最新情報をご確認ください。
※本記事は情報提供を目的としており、特定のFX会社の利用や投資行動を推奨するものではありません。

